中国研修で気になったこと、薬に敏感な日本人

漢方薬って、そんな大量に飲めるの

中国での臨床研修の時に、驚いたことがあるんです。
日本から中国の病院に研修にいくと、まず最初に驚くのが、中国の病院や漢方薬局で出される薬の量の多さ。
中国の煎じ薬の量は、日本の3〜4倍の量はあります。
中成薬(中国の漢方製剤)などの丸薬にしても、日本では1回4〜5粒服用のところ、中国ではざっとその2倍、3倍の量は服用しています。

そもそも数えない

もっとも、日本では1粒1粒細かく数えて飲みます。
ところが中国では手のひらに山のように積んで飲むんです。
これぞ中国流。
この用量の差について、チョット考えてみたんです。
あくまで、私、個人の意見です。
日本人は体質的に、漢方薬に対して中国人よりも敏感なのではないかということ。
腰痛を訴えるあるお年寄りの女性が、若返りの妙薬として知られる海馬補腎丸をごく少量服用したところ、短期間の内に生理が戻ってきた例がありました。
とても敏感。
敏感すぎるかも😅
実は、個人的に生薬の質も関係あると思うんです。

日本で販売されている中国漢方が優秀だという説

日本へ輸出されている中成薬の原料には、概して質のいいものを使用しているということを研修中に聞いたんです。
日本のルールに合わせていることで、中国国内で販売されている漢方薬より安定的で品質がいいとのこと。
つまり質がいいということは、薬効も強いということですよね。
煎じ薬では、水の違いをあげる先生もいます。
中国の水は硬水で、日本の水は軟水のためですね。
実は軟水のほうが溶解度が高く、量も少なくてすむということに。
これも、なんとなく納得できるんです。

中医学には「入郷問俗」という言葉があります。
その土地に入ったら、その土地の風俗習慣をよく聞くべしという教えです。
日本の土地にあった薬の用量に合わせることって凄く重要なことだと思います。

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