妊娠率を上げる 着床環境はSEXという行為で整うというエビデンス

妊娠率を上げるために精液だけでなくSEXも重要

以前に精液が着床環境を整えるという論文を紹介しました。

参照:妊娠の着床を改善するのは精液だった!

精液以外にも大事なのがSEXという行為そのもの。
ホルモンに影響を与えているようです。

性交そのものが着床環境を免疫的に整えるように促す

インディアナ大学のキンゼイ研究所で、精液だけでなく、性行為そのものも免疫システムに影響を及ぼしているのではないかと考え、そのことを確かめた研究があります(3)。

30名の女性に、月経サイクル中の月経期、卵胞期、排卵期、黄体期の4回、唾液を提供してもらい、唾液中の生殖ホルモン(エストロゲン、プロゲステロン)や2種類のヘルパーT細胞(Th1、Th2)が放出するサイトカイン(IFN-γ、IL-4)を測定し、それぞれの値の月経サイクル内の変動と性交との関係を解析したものです。

その結果、性交のあった女性では、黄体期に妊娠に有利に働くサイトカインが優勢でしたが、性交のなかった女性ではみられませんでした。

結果はコンドームの使用の有無に影響を受けなかったことから、性交そのものが、月経周期中の免疫反応が妊娠に有利に働くのかもしれません。

■文献
3)Fertil Steril 2014;104:1513

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