-不思議-血の流れを良くしながら止血ができる中医学

血の異常とは

中医学では血(けつ)における主な異常は血の不足した状態「血虚」(けっきょ)、そして血が停滞した状態の「瘀血」(おけつ)といいます。

血虚(けっきょ)

血虚は身体を栄養する血が不足してしまっている状態のことです。

血虚の主症状としては疲労感、めまい、立ちくらみ、顔色の悪さ、爪の割れ、抜け毛や白髪、不安感、眠り、特に女性の場合、生理不順や無月経などの症状があります。
そもそも血は気から生まれ、血は気に変化すると考えられていて、血虚の慢性化は次第に気虚(ききょ)、つまり気の不足を引き起こします。

瘀血(おけつ)

瘀血は血の巡りが悪くなっている状態のことです。
症状として肩凝り、頭痛、冷えのぼせ、皮下出血、肌の暗色化、生理痛や生理不順、不正性器出血などがあります。

瘀血の主な原因として、気虚(ききょ)、気滞(きたい)、血虚、冷え、外傷などがあります。
外傷には打ち身やねんざ以外に手術なども瘀血の原因とされています。

注目して欲しいことは、血の流れを良くするために、血を減らさないということが重要です。
そして、血の流れを良くする。
西洋医学では難しい考え方です。

真逆の性能も漢方で

田七人参(三七人参)は雲南省を主生産地とする薬用人参の一種。
中国では循環器疾患、婦人病など中国では幅広く使用されています。
昔から使用されており、お金にも代え難い貴重なものという意味で「金不換」とも言われていたんです。

漢方処方の中に、相反する作用の薬を組み合わせることで、処方に付加価値を付いていることがあります。
ところが、この田七人参では、同一生薬、同一部分なのに、なぜか活血(血行促進)と止血という相反する2つの作用を兼ね備えているんです。

出血性の病気では、止血剤を用いて一時的に止血できても、また出血を繰り返す場合がああります。
活血化淤剤には、このようなこともあるんです。
この場合、黒っぽい血塊が混じるなど、患部に瘀血(血の滞り)があると考えられるため、瘀血を改善しないと、止血は難しい状態となっています。
このような状況の時に活血と止血、両方の作用をもつ田七人参が必要になります。

田七人参は、これだけではなく、打ち身、切り傷、鼻血、吐血、産後の悪露、胃や十二指腸、内臓の出血に幅広く使われています。
なんと脂肪の代謝を促進する働きもあると言われているんですよ〜

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