元気が不足していたら白米がオススメ

気の補充と上昇 慢性疲労に応用

やっぱり日本人は米だと思いませんか。
アジアにとって、米は命の綱なんです。
今回は、その米とも縁の深い、「気」について。

なぜか炭水化物(米)が悪に

当店では、元気の無い人に「白米」を食べてもらうことが多いんです。
中国漢方では、呼吸によって取り入れた自然の清気と、米などの水穀から得られる栄養分が合体して、身体の気(生命エネルギー)となると考えられています。

気(氣)という字は、もともと气に米と書きます。
語源には諸説ありますが、气には立ちのぼる山気(自然の気)という意味があり、米は文字通り水穀気を表し、その二つを組み合わせたものが「氣」という感じになっています。

体内の気は、もともと上に向かう作用があるんです。
脳に栄養を送りこんだり、内臓を引っぱり上げて腹腔に固定させているのも、その力なんです。
この気が弱くなると、めまいや頭のふらつきが出たり、胃下垂や子宮脱垂、脱肛のような内臓下垂、瞼が垂れる眼瞼下垂などが起こりやすくなります。

これらの諸症状のもとには、気の不足状態があるため、治療には補気薬を用います。
代表的な漢方薬に、中国の金・元の時代に開発された補中益気湯(丸)。
人参や黄耆など、気を補い胃腸の機能を高める生薬に、気を上昇させる作用をもった柴胡や升麻を組み合わせた処方で、現代人の慢性疲労症候群にもしようすることがあります。
他にも、麦味参顆粒など体質によって使い分けています。

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