自分で病気を作っている
生活習慣病って?
文字の通り、生活習慣が原因で発症する病気のこと。
誰もが知っていて、予防がとても難しいです。
生活習慣病には、高血圧、脂質異常症、糖尿病などがあります。
問題は自覚症状がほとんどないんです。
つまり気づかない。
症状が出た時には、難しい状態になっていることが多いんです。
だから、予防が難しいんです。
ある日突然、狭心症や心筋梗塞、脳卒中など、命に関わる疾患を引き起こすことがあります。
生活習慣病は“サイレントキラー”とも呼ばれているのはそのためです。
メタボ(メタボリックシンドローム)と生活習慣病はちがいます
生活習慣病と、巷でよく聞くメタボリックシンドローム(略してメタボ)とは違います?
生活習慣病とメタボリックシンドロームは似ていますし、関係は大ありです。
違いはメタボリックシンドロームは、内臓肥満(内臓脂肪の蓄積)があり、血圧、脂質値、血糖値のうち2つ以上に異常を認める症候群のことです。
高血圧、脂質異常症、糖尿病の診断基準よりも、メタボリックシンドロームの血圧高値、脂質異常、高血糖の基準はやや厳格でなんです。
糖尿病の症状改善に効果
日本の糖尿病患者は平成9年度に厚生省「糖尿病実態調査」にて公表されています。
糖尿病が強く疑われる人は690万人。
可能性を否定できない人を含めると1,370万人。
あくまで推計ですが、30年間で約100倍、増加したことになります。
将来、成人の4人に1人が糖尿病になっているかもしれない、ある意味、国民病なのかもしれません。
原因は、いろいろあると思います。
一番は経済の豊かになり、食べ物が大きく変化したことにあるのは、確かではないでしょうか。
溢れる食べ物、TVでも、雑誌でも、食レポがいつも目に付きます。
さらに、コンビニなどで24時間、お菓子やスイーツなどが、手軽に購入できるのですから。
自然と過食、肥満、運動不足になりがちに。
では、なぜ、それ程までに「食べたくなるの」でしょうか。
個人的には、ストレスの影響がかなりのウエイトを占めているように感じています。
人は強いストレスを受けると、グルカゴンやアドレナリン、副腎皮質ホルモンが多量に分泌され、血糖値が上がります。
そして、緊張が持続すると高血糖が続くことに。
つまり、血糖値が下がりにくくなるため、糖尿病を発症しやすくなっているのではないでしょうか。
喉が渇く理由
血糖が高いと尿量が増えます。
尿量が増えるということは、体内からの水分が奪われていることに。
そのため口渇や皮膚の乾燥、のぼせ、ほてり感などの漢方でいう陰虚(体液不足)の症状がでてきます。
疲れやすい
糖尿病では相対的にインシュリンの作用が不足することになります。
そのため糖や脂肪・蛋白質の代謝に障害が起こってしまい、全身倦怠感、脱力感といった気虚(元気不足)症状も出やすくなります。
これは中医学でいう気陰両虚の証なんです。
中医学(中国医漢方)では糖尿病治療に、気陰両虚証の基本処方である漢方薬の加減方がよく用いられるます。
この薬の中の人参は気を補い、全身倦怠感を改善し、五味子・麦門冬は津液(体に有用な水分)を増やし、口渇を改善する作用があります。
いずれの生薬にも、緩やかな血糖降下作用もあるので、自覚症状の改善だけでなく、一定の総合効果も期待できるとされています。
最後は生活習慣の改善
どんな、薬をつかおうと、生活習慣病は、生活習慣を変えないと、改善は難しいんです。
原因が生活習慣なのですから。