体形と体力の関係
体型と体力はあまり関係ないようです。
たとえば、マラソン選手は痩せていますけど、あれだけ長距離をスゴいスピードで長時間、走れます。
体力が無い、というわけではありませんよね。
ただ、私たちが痩せて華奢な人は体力がないイメージが強いんです。
知っておくべきコトとして筋肉的な力だけでなく思考力も、体力なんです。
仕事や勉強に集中できない状態でも体力不足を感じていますよね。
もちろん、生活習慣に原因があることも。
体力がない、疲れやすい、と自覚している人に、以外と多いのが喫煙習慣や飲酒習慣、慢性的な睡眠不足。
喫煙や飲酒は内臓が疲労しますし、睡眠不足は、脳の疲労が回復しにくいんです。
消耗した体には活力と潤いが必要
心臓病やゼンソクなどで、心・肺機能が弱っている場合や、慢性の消耗性疾患、癌などでは、疲労倦怠感、手足のほてり感などの陰虚(体液不足)症状が混在することが多いんです。
中医学(中国漢方)では、気陰両虚証といいます。
皆さんも1度や2度は経験しているので、イメージしやすいと思いますが、高熱や下痢、嘔吐、発汗、気付きにくいですが排尿の過多などによって津液(体に有用な水分)を損なうことで気(エネルギー)も消耗します。
気の状態によって疲労は、変化するんです。
先ほどの水分が減ることで気を消耗とは別に原因があることも。
水分や栄養分の消化吸収や代謝全般は気の働きで行われています。
そのため、気の不足(気虚)が津液不足の原因になって陰虚状態になる場合もあるんです。
このように気と陰は、相互に影響しあっています。
中医学(中国漢方)では、さまざまな病気で気陰両虚が存在してるんです。
そもそも、人間は病気でなくても暑さや激しい運動や過労などで大量の汗をかくことで、一時的な気陰不足の状態になるんです。
気陰両虚とい体質を生まれつき持っている人もいます。
一般的には高齢者にもよく見られる体質でもあります。
治療原則は、気を補い津液を増やす(生津)補気養陰法となります。
代表的なシンプルな処方として気陰両虚の消耗した体に、活力と潤いを取り戻せる漢方薬がありますので、専門店にて相談してみてください。