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今年は気の不足体質の人が多くなっている
漢方相談で相談で、多いのが冷え症です。
冷え性と関連して多いのが「気虚(気の不足)」タイプです。
実は、ほとんどの冷え性の方が、気の不足なんです。
中医学(中国漢方)では、体内を流れ、生命活動全般をつかさどる「気」の働きが重要と考えられています。
西洋医学にはない、目に見えない「気」を調整するのも中医学なんです。
気の働きの欠乏・低下した状態を気虚といい、元気がない、疲れやすい、胃弱、精力減退、息切れといった症状があります。
冷たい飲み物、なま物などが好きな人、冬でも薄着をして体を冷やす人は、気の働きが弱く、体温も低めになっていることが多いんです。
古代中国で「労則消気」という、過労からくる消耗を警戒する言葉があります。
今の日本社会は、過酷な競争社会。
コンプライアンスも厳しくなっているのですが、明らかに働き過ぎで、気を消耗している人が減っていないように思います。
中医学的に、気の消耗は十分な睡眠によってある程度の充電もできるはず。
残業が好き(嫌い?)、帰りが遅くなり、自然と夜更かししてしまう生活。
養生さえも難しくなっています。
通勤時に居眠りをする人が多いのが、以外と気になっています。
多くの人が運動不足、高温多湿の気候、エアコン、冬の寒暖差、など、日本人のライフスタイルから、気の消耗や低下に結びつきそうな要因が多すぎます。
気を減らすコトはしても、補うコトはしていないんです。
つまり、減り続ける日々。
飲むだけで気を補う漢方薬
どの部位の気が、どれくらい不足しているかによって、さまざまな補気薬(気を補う薬)を使い分けるのが中医学なんです。
気虚タイプで起こりやすい症状
- 集中力が持続しない
- 疲れやすい
- 風邪を引きやすい
- 朝、起きられない
- 食後に眠くなる
- むくみがち
- 胃腸が弱い
- 不妊症
- PMS(月経前症候群)
- 多膿疱性卵巣症候群
- 子宮脱
- 不正出血
- むくみ