対応が真逆?つらい膀胱炎が改善しない理由がわかった

膀胱炎を知る

病名としては急性細菌性膀胱炎といいます。
陰部の雑菌が膀胱に侵入することで、膀胱内の粘膜に炎症が生じる症状です。
普通は急に排尿時痛や頻尿、残尿感の症状があります。
ひどい場合、炎症で血尿がでたりもします。

女性は男性より尿道の長さが短いため、菌が侵入しやすく急性細菌性膀胱炎になりやすいんです。
そのため注意としてトイレを我慢したり、水分摂取が少なくて尿量が少ない時に起こりやすいといわれています。

膀胱炎の原因は大便の菌

膀胱炎の原因は、陰部に付着している大便の菌なんです。
最近ではウォシュレットなどで下から上向きに水圧がかかると、膀胱内に菌の侵入が助長されて膀胱炎になりやすいともいわれています。

同じ膀胱炎でも急性と慢性で治療法が違う

中医学では急性より慢性の方の相談が多いんです。
原因は「菌」。
慢性になる場合、症状が消えても菌が残っていることが多いということです。

多くの医療機関で漢方薬を使用するようになっています。
ただし、使い方には、少し疑問になることも。
なぜなら漢方薬を西洋医学的に運用しているケースが多いからです。

極端な話になりますが、慢性肝炎には何番のもの、高血圧には何番のものといったように、病名を処方の商品番号と対応させて使用している場合が多いように感じています。
一応、漢方薬を使っていることにはなるのですが、実際には西洋医学的な治療の延長で中医学(中国漢方)などの化東洋医学的な判断がされていないのではないでしょうか。
季節や個々の患者の体質、病状を考慮して投与するという、中医学的な判断がされていないというのは、少し怖いと思うのですが。
漢方薬は、同じ病名でも、沢山の種類があります。
つまり、同じ症状でも人によって、使用される漢方薬が違うということなんです。

膀胱炎を例にしてみますね。
一般的な治療方法として炎症といえば、まず抗生物質が使用されます。
漢方薬の場合、病院などでは猪苓湯が抗生物質的な感覚で使われていることが多いですね。
中医学(中国漢方)の考え方として、猪苓湯がすべての膀胱炎に使えるわけではないんです。
同じ膀胱炎でも急性か慢性かで、使用する薬は違ってきます。
急性と慢性では症状で判断できることがあります。
急性期の場合、尿が出渋る、排尿時に痛みや熱感を伴っています。
消炎・利尿作用の強い漢方薬、例えば瀉火利湿顆粒などが候補となります。
高齢の場合は、そもそも体液が不足ぎみになっています。
そのため痛みや熱感はおおむね治っっても、スッキリしないことがあります。
そのような症状には猪苓湯が選ばれることが多くなってきます。
他にも軽い膀胱炎症状が慢性的に継続することが多く見うけられます。
トイレが近いのが特徴で、理由は抵抗力が低下しているためです。
中医学的には腎を補う補腎剤で体力と同時に排泄能力をアップさせるようにします。
漢方薬は処方の中身で判断することが大切なんです。

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