睡眠不足に夜更かしが基礎体温を乱す
基礎体温のグラフが大きく上下したり、不安定な理由の1つに睡眠があります。
基礎体温は寝起きに、動かずに測定します。
つまり、睡眠がとても影響するんです。
そして、グラフが変化するということは、睡眠がホルモンに影響しているということになります。
毎日の基礎体温測定が大切な理由
漢方の不妊治療では、体全体のバランスを整えることを目標にしていますが、そのバランスをチェックするときに使われるのが基礎体温です。
基礎体温を漢方的に見ると、「陰と陽」のバランスがとれているかがカギになります。
漢方では、排卵を境に、排卵前の低温期(卵胞期)を「陰」、排卵後の高温期(黄体期)を「陽」ととらえます。そのため、基礎体温の変化にトラブルがあるときは、生殖機能をつかさどる「腎」の働きが弱まり、陰と陽のバランス、すなわちホルモンバランスが乱れていると解釈するのです。
陰と陽のバランスは、食事や睡眠といった生活習慣や、子宮や卵巣の病気などでも乱れます。
つまり、基礎体温をチェックすることで、いち早く生活習慣の乱れや病気の兆候に気がつくことができ、陰と陽のバランスを整えるための生活改善や病気の治療が可能になります。
結果として、妊娠力を高めて「自然に妊娠しやすい体」を手に入れることができるのです。
夜勤は仕事明けの1日がポイント
できるだけ、夜勤などのお仕事は控えた方が良いと思います。
それでも、夜勤も大事なお仕事です。
なるべく、夜勤前後は、素早く普段通りの生活リズムに戻すようにしてください。
特に起床時間を変更しないことです。
睡眠時間が短くても、起床時間を毎日、同じにすることで、体内時計の変化を小さくしてください。
難しい場合は、漢方などで調整も選択肢として考えるコトも必要です。