肥満は老化の印 生活習慣病予防の鍵
老化は体の中で起きる「酸化」「糖化」「ホルモンの変化」といわれているんです。
つまり、これらを自分で、コントロールできれば、老化を遅らせることができるはず。
ここで問題は現象は若い体にも起こっているということ。
特に40代以降の体は、老化が進みやすい年代。
3つの老化原因が、細胞やホルモンの機能低下を招き、老化を加速させ「若い時は、、、」というぼやきになるんです。
他にも「酸化」「糖化」「ホルモンの変化」は動脈硬化や糖尿病などの生活習慣病、ガンやうつといった病気、シミ、シワ、タルミといった美容的な問題、運動能力低下の原因をいわれているんです。
日々の生活で意識することで3つの大敵は、食事や運動、ストレス対策などで、抑制することができるんです。
BMI30以上は赤信号
肥満の程度を見る指数として、体重(kg)を身長(m)の2乗で割るBMI(体格指数)がよく用いられます。
米国の生命保険会社と米国ガン学会が、ノルウェーで75万人の人を対象に行った調査結果によると、BMIが22〜25の人の死亡率は低く、30を上回ると死亡率が明らかに高くなることがわかっています。
逆に、BMIが20より低い場合も、死亡率は高くなっています。
研究では、30よりも高いときは心臓病や胆嚢疾患、糖尿病など、20よりも低いときは消化器系と呼吸器系の病気やガンになりやすいことがわかっています。
一方、5〜17歳の肥満児童を調べた結果によると、インスリン、中性脂肪、悪玉コレステロールの値が高く、一方、善玉コレステロールの値が低下しているケースがよくみられます。
つまり、肥満児童は高脂血症と糖尿病にかかりやすいということです。
研究では、高脂血症のときには体内の脂質の過酸化作用が強くなり、フリーラジカルの発生が増え、血管および内皮細胞を傷つけて粥状動脈硬化を引き起こしやすくなることがわかっています。
10〜14歳で死亡した児童の解剖所見では、50%に大動脈の黄色死亡条紋がありました。
このことから、動脈硬化は子供のときから始まることがわかります。