血液・血管病を防ぐ
糖尿病で問題は血管への影響です。
全身を巡る血管に問題をかかえるため血が多く集まる部位に問題が起きやすくなります。
糖尿病による死亡率を低下させるためには、併発する血管の病変を防ぐことです。
血管の病変とは、主に動脈硬化であり、中医学では痰濁瘀血(血脂が血管内にたまって血流が滞ること)が原因と見なして、活血化瘀と化痰降脂という治療法で対処することになります。
丹参、川芎、紅花、芍薬、半夏、陳皮、沢瀉などの生薬を使った漢方薬などがあります。
食養生の面では、昆布、海草、牡蠣、スッポン等が予防と治療の両面で良いとされています。
ただし、体質などで、変わるコトは憶えておいてください。
恐いのは合併症
糖尿病はガン、脳卒中、心筋梗塞に次いで死亡率が第4位を記録したこともある、病気です。
主な死因は、心臓・脳血管や腎臓で引き起こされる合併症です。
最もよく起こる合併症の症状として、
1.糖尿病網膜症
薬30%の人に視力減退や眼底出血が現れ、失明に至る場合もあります。
2.糖尿病性腎症
腎不全、尿蛋白、浮腫、貧血、尿毒症。
3.動脈硬化症
脳卒中、心筋梗塞など。
このほかに合併症で起こる神経障害としては、針や焼け火箸で刺されるような痛みを伴う手足のマヒや、下痢、勃起障害などの症状などです。
糖尿病は、病名が糖尿病でも症状は血管に重大な損傷を与えることです。
体の重要な器官、心臓、脳、腎臓との合併症を引き起こすことで命に関わってきます。
自分でコントロールするための糖尿病の治療の目標
糖尿病では、次のような指標に注意します。
1.体重コントロール
標準体重(kg)=[身長(cm)−100]×0.9
2.空腹時の血糖値
正常110mg/dl未満
3.血脂の量
コレステロール値は200mg/dl未満、中性脂肪値は150mg/dl未満
4.グリコヘモグロビン値
6%以下
グリコヘモグロビンは、血液中のブドウ糖とヘモグロビンが結合したものです。
このグリコヘモグロビンの血液中の割合を調べることによって、過去6〜8週間のおおよその血糖の状態がわかります。
1日4回の体重記録
まずは自分の体重管理をします。
体重管理は1日に食べた「量」が目安。
カロリーも大事ですが「量」が、わかりやすいのでオススメです。
管理の仕方にもコツがあります。
コツがわからないと継続が難しいです。
継続ができないと、糖尿病の改善は難しいことに。