不妊治療で「むかつく」男性不妊

男性不妊と向き合う夫婦のリアルなストーリー

こんにちは、みなさん。今日は男性不妊について、私たちが普段あまり耳にしない、けれどもとても大切な視点を共有したいと思います。それは、「男性不妊と向き合う女性の視点」です。

なかなか妊娠できない時に感じるパートナーへの感情

私たちが話すのは、子どもを望んでいるけれど、なかなか子どもができないという問題を抱えているAさんという女性の体験談です。彼女の話を通じて、男性不妊についてより深く理解し、そして何よりも夫婦間のコミュニケーションの重要性を再認識するきっかけにしていただけたらと思います。

Aさんとその夫は、結婚後しばらくしてから子作りを始めました。しかし、時間が経つにつれて、思ったよりもなかなか子どもができませんでした。そのため、Aさんは自分の生活習慣を見直し始めました。

仕事の休みはすべて産婦人科に消え、女性側の検査も受けました。体を冷やさないように飲み物を変え、ビールもやめて毎日ウォーキングを始めました。しかし、それらの努力は夫には理解されませんでした。夫は「そんなのじゃ痩せないよ」と笑い、自身のライフスタイルを改善する意志を見せませんでした。

不妊治療以前からのSEXライフへの不満

そのような中で、Aさんは不妊治療を続ける一方、夫とのセックスライフにも悩みを抱えていました。夫は「エッチもやらないといけない日」になると「こっちはやる気がでないから」と言い、その都度、Aさんがその気にさせることに苦労していました。しかも、Aさんが誘っても、夫はそれを馬鹿にしたり、無視したりすることがありました。

妊娠できない原因は男性不妊だった

Aさんはこの状況に大変なストレスを感じていました。そして、そのストレスは、「夫が男性不妊の原因である」と診断されたときに、頂点に。

Aさんは、「しんどかったときに力になってくれなかったこと、馬鹿にするような態度で接していたこと」に対する怒りを抱いたんです。

Aさんとその夫は、この診断をきっかけに、男性不妊についての知識を深め、共に対策を立てることに決めました。それは、夫婦の絆を深め、一緒に問題を解決する機会となりました。男性不妊についての情報を探し、何が可能かを調べ、どのような行動が必要かを理解することが、二人にとって非常に大切なステップとなりました。

男性不妊でできること

夫はまず、タバコを減らすことから始めました。タバコに含まれる有害物質は、精子のDNAに酸化ストレスを与え、受精しづらくしたり、受精卵の質を低下させて流産率を上昇させる可能性があるからです。また、精子の数や運動率の低下にも関係しているとの研究結果もあるため、禁煙することで男性不妊対策が期待できるのです。

その次に、夫は適切な禁欲期間を維持することを心掛けました。「精子の質を上げるために禁欲した方が良い」と思われがちですが、実は長期間の禁欲は、精子の運動率と正常な精子の数の低下を招くことがわかっています。どれぐらいの期間の禁欲が問題となるのかは明らかになっていませんが、3日以上が経った時点で運動していない精子の数が増えてしまうとされています。「精子を貯めた方が妊娠しやすくなる」と誤解されがちなので、注意が必要です。

育毛と不妊

さらに、夫はAGA治療のために使用していたプロペシアの使用を見直すことにしました。プロペシアは、男性ホルモンのジヒドロテストステロンの生産を抑える薬なのですが、この作用によって精液の状態が悪化する可能性があるからです。そのため、妊活中はプロペシアを使用せず、精子に影響を及ぼさない他の薬を使用することを選択しました。

また、夫は健康的な体重を維持することにも注力しました。肥満は、精子の運動率の低下を招くという報告があり、また、肥満度を表すBMIが高くなればなるほどに精液の状態が悪くなるともいわれています。特に運動率の低下に大きな影響を及ぼすという報告もあります。妊活中の男性は、適正体重をキープすることを普段以上に心がけることが重要です。

やはり生活習慣を見直すのが最短

そして最後に、夫は食生活を見直すことにしました。バランスの良い食事は、男女ともに不妊対策には欠かせません。特に、糖質や脂質、タンパク質の他、加工品に含まれる成分、アルコール類の過剰摂取は精子の質に影響を及ぼす可能性があります。

これらの変更は一夜にしては行えません。長い時間をかけて生活習慣を改善することが必要です。しかし、それらは健康的な生活を送るためにも、そして最終的には子供を授かるためにも、大切なことなのです。

Aさんとその夫は、男性不妊という問題を前にしても、一緒に向き合うことを選びました。彼らは一日一日を大切にし、お互いの健康と幸せを最優先に考え、一緒にこの問題を乗り越えることを決めました。

最後に

男性不妊は決して個人の問題ではありません。それは夫婦、パートナー、家族、そして医療専門家と一緒に解決すべき問題です。そして、その過程は個人やカップルを強くし、絆を深める可能性を秘めています。

男性不妊はタブーの話題であるかもしれませんが、それを共有し、理解し、そして対策を講じることで、結果的にはより強い関係性と、望んでいた家族を築くことができます。男性不妊について語り、そして行動することで、夢を現実にするための一歩を踏み出しましょう。

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