血サラサラの意味が西洋医学と東洋医学では違いすぎる

病院でも使われ出した血液サラサラ

病院でも医師に言われたことがある方、多いと思います。
血液サラサラ。
最初は、漢方で血の流れを良くする働きを、わかりやすく伝えるために考えられた言葉なんです。
それが、一般に浸透しだして西洋医学でも臨床にて使われるようになってきました。

実は、ここにサラサラの意味が漢方と西洋医学では違っているんです。

瘀血と活血

一般的には解熱・鎮痛薬として広く用いられているアスピリンですが、血液の固まるのを防ぎ血栓をできにくくする作用のあることも知られています。
そのため不妊治療でも使われることがあるんです。
もちろん中成薬(中国の漢方製剤)の活血化瘀剤にも同じような作用があります。
しかし、この二つを同じ薬剤と見るのは間違いです。
今回はまず、活血化瘀剤とアスピリンのナニが違うのか。
そこから見ていくことにしましょう。

瘀血と漢方ではいいますが種類がああります。
漢方での血液には「濃」「粘」「凝」「聚(集)」とさまざまな状態が考えられています。
これだけでも、西洋医学とは大分、違っています。

活血化瘀剤がこれらすべての状態を改善するとされています。
ではアスピリンは?
作用的には血小板の凝集を抑える作用、つまり対応は「凝」だけと一面的な働きだけなんです。
他にも気になるのが、副作用。
アスピリンは服用量や服用頻度が多い場合は、出血を引き起こしやすくなると言われています。

作用は似ているのにアスピリンと活血化淤剤の大きな違い

その点、活血化瘀剤は血液を固まりにくくする性質を固まりやすくする性質をうまくバランスを調整して、瘀血の症状のある人だけ抗凝固作用が働き、瘀血の症状のない人には作用しないんです。
そのため出血などの副作用はきわめて少ないんです。
それでも自分でおかしいと思ったら必ず専門家に相談すること。

中医学では、活血化瘀剤を使う基準を、瘀血の症状が、体内のどこにあるかがとておも重要なんです。
よくある質問に中成薬の活血化瘀剤をアスピリンと併用してもいいですか?
実は中国の病院では、活血化瘀剤とアスピリンを同時に使うことがよくあるんです。
これによって出血などの問題が生じたという報告を聞いたことはないのですが、注意は必要だと思っています。
理由として、西洋薬は一般的に食後、中成薬は食前の服用なので、両者の作用には時間差があるためと言われています。
それでも、併用する場合には血栓抗凝固作用が強くなることが考えられます。
やはり中成薬の使用量の調整などが必要です。
必ず専門家に相談してください。

特に不妊治療中は、妊娠前と妊娠後では、活血化淤在の対応が変わってきますので。

中国の研究資料によると、血液の流れをよくすることで症状を改善する活血化瘀(血行改善)法に用いられる中成薬は、脳血栓の予防、治療にも効果があります。
丹参、川芎、紅花、赤芍、益母草などの活血化瘀薬は、血管を拡張し、血小板の凝集を抑え、血液粘度を下げることによって血栓の形成を予防します。

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