なぜ女性はめまいになりやすいのか?中医学で探る原因と対策

「腎の精気不足からくるめまい」「気虚のめまい」「水飲と痰湿で区別」

いつもの生活を突然襲う、そのめまい。座っているだけでも世界が揺れ動き、立つことさえ困難な日々。そんなあなたへ、中医学の力をお届けします。数千年にわたる伝統を持つこの自然療法は、体の深部からあなたの「気」を調整し、めまいの真の原因に向き合います。中医学からの視点で、めまいとは何か、どのようにして治療すべきかを一緒に学びましょう。全てはあなたの苦痛を和らげ、安心した日常を取り戻すためです。
中医学の「めまい」の原因と対策を3つ、ご紹介します。

腎のエネルギー不足が引き起こすめまいと漢方治療について「腎の精気不足からくるめまい」

私たちは日々、さまざまな症状に悩まされることがありますが、その中でも「めまい」は非常に厄介なものです。一般的には高血圧や貧血、脳腫瘍などが引き金となるとされていますが、今回はそれらとは異なる視点から、腎のエネルギー不足が引き起こすめまいと、その漢方治療について詳しく解説します。

めまいと腎虚

漢方医学において、「腎虚」とは腎臓のエネルギーが不足している状態を指します。これがめまいの原因となることもあるのです。腎虚の人は、例えば長時間立っていると脚がふらついたり、慢性的な疲労感を感じたりすることがあります。

腎の役割とめまい

漢方医学では、腎は生命エネルギーを蓄積する器官とされています。それは大きな木の根のようなもので、腎が充実していれば、脳や耳、目などの働きを健康に保つことができます。しかし、老化や慢性疾患、過度な性行為などにより腎のエネルギーが不足してくると、めまいのような症状が現れるのです。

例えば、エレベーターから降りた後、しばらくふらついた感じが続いたり、部屋がゆっくりと回転しているように感じたりするのがめまいです。これは腎が充分に機能していないために起こり得ます。

虚風内動の現象

腎のエネルギーが不足すると、まるで風に揺れる木のように、しっかりと地面に根を下ろせない状態になることがあります。これを漢方医学では「虚風内動」と呼びます。日常生活では、腰に力が入らない、体が不安定になる、バランスを失うなどといった具体的な症状として現れます。

治療法:補腎薬と六味地黄丸

こうした症状に対して、漢方医学では「生命を育むためには、その根を潤す(根元から養う)必要がある」という考え方があります。この原則に基づき、補腎薬である六味地黄丸が用いられます。

六味地黄丸には、複数の生薬成分が含まれており、それらが協力して腎のエネルギーを補い、体全体のバランスを整えます。

杞菊地黄丸の効果

さらに、六味地黄丸に枸杞子と菊花を追加した杞菊地黄丸もめまいの治療に効果的です。枸杞子は視力を改善し、菊花は頭痛や目の痛みを和らげます。

重度のめまいを感じる場合、鼈甲や亀板を加えた処方もあります。これらの成分は安定性を増し、更に体のバランスを整えます。

めまいは一見小さな問題に見えるかもしれませんが、日常生活に大きな影響を及ぼすことがあります。腎の健康不良が原因であれば、上記のような漢方治療を試してみてはいかがでしょうか。そして、定期的な健康チェックも忘れずに行いましょう。健康な体を維持することが、快適な生活の第一歩です。

「気虚」が引き起こすめまいと、それに対する解決策:益気聡明湯

めまいとは?「気虚」って何?「気虚のめまい」

めまいは皆さんが一度は経験したことのある症状ではないでしょうか?立ちくらみや視界がぼやけるなど、非常に不快な体験ですよね。こうした症状は、「気虚」という体調不良から起こることがあります。今回のブログでは、この「気虚」からくるめまいと、それに対処するための漢方薬「益気聡明湯」について詳しくご紹介します。

気(エネルギー)と私たちの体

体がうまく動くためには、燃料となるエネルギーが必要です。このエネルギーは漢方医学では「気」と呼ばれています。車がガソリンによって動くように、私たちの体も「気」によって機能します。この「気」は体の中を上下に動きながら、私たちの体を健康に保ちます。

脳を支える清陽の気(清気)

この「気」の中には、脳を養っている特別な種類のエネルギーがあります。それが「清気」です。これは体の上部に昇るエネルギーで、頭をクリアに保つ役割を担っています。ですが、何らかの原因で「清気」が上昇しなくなると、脳が十分に養われなくなり、頭がぼやけたり、物忘れが増えたり、耳鳴りがしたり、そしてめまいが起こったりします。

「気虚」めまいになりやすい人

この「気虚」めまいは、体力がない人や、心臓や消化器系が弱い人、低血圧の人、または下痢をしている人などによく見られます。例えば、長時間デスクワークをしていて体力を消耗しているビジネスマンや、年齢とともに心臓や消化器系の機能が弱くなっている高齢者などが該当します。

「気虚」めまいへの対策:益気聡明湯

この「気虚」めまいに対する対策として、「益気聡明湯」が一般的に用いられます。これは、気の不足を補うための人参や黄耆、気を上昇させる升麻や葛根、蔓荊子などの成分が含まれています。これらの成分が体の「気」を補充し、めまいを和らげるのです。

健康は、身体と心、そしてエネルギー(気)のバランスが保たれていることが大切です。それを適切に保つために、漢方医学は役立ちます。気虚型のめまいに悩まされている方は、是非「益気聡明湯」を試してみてください。きっと、体調が良くなり、日常生活がより快適になるでしょう。

「回転性めまいを克服する: 水飲と痰湿の理解とその漢方治療法」

めまいとその謎

めまいは人々がよく経験する症状ですが、特に回転性めまい―頭がぐるぐる回転するような感覚は、特有の挑戦を提供します。原因となるのは、我々の体内での水分の異常な代謝、そしてそれが引き起こす「水飲」や「痰湿」という病理的な水分です。

病理的な水分 – 水飲と痰湿の違い

病理的な水分には、水飲と痰湿の二つの種類があり、それぞれ異なる特性を持っています。通常、これらは個々に考慮し、それに対応した治療法を決定します。この二つの用語が具体的に何を指しているのかを理解することで、適切な対策を見つけることが可能になります。

水飲とは

体内に蓄積した希薄な液体を我々は「水飲」と呼びます。これは過度の水分摂取や消化器系の機能低下などによって生じます。この水飲が体の上部に昇ると、脳を活性化させる「清陽の気」(清気)の流れを阻害し、めまいを引き起こします。

水飲によるめまいの治療法

水飲によるめまいは、清気の供給不足から生じます。一般的には、胃部の膨満感、動悸、息切れ、悪心や嘔吐(吐き出したものは通常、水っぽいもの)、唾液の過剰などの症状が伴います。対策として、体を暖めつつ余分な水分を排除する効果のある漢方薬「苓桂朮甘湯」や「沢瀉湯」が推奨されます。嘔吐がひどい場合は、「小半夏茯苓湯」を併用すると良い結果が得られます。

痰湿とは

「痰湿」とは、体内に滞留した粘性のある液体を指します。この痰湿が体の上部に溜まると、頭部が蒸気で満たされたような感覚や重い頭、胸のつかえ、悪心、口の中の粘り、舌の苔などの症状が現れます。湿度が高い環境下では、これらの症状が悪化することが一般的です。

痰湿によるめまいの治療法

痰湿によるめまいの一般的な対策は、「半夏白朮天麻湯」の使用です。この漢方薬は、体の上部に滞留した痰湿を排除する効果があります。

結論: 水飲と痰湿によるめまいへの対処

めまいの症状は多様で、その原因となる要素には水飲と痰湿が関与しています。これらの概念を理解し、それぞれの症状に対応した漢方治療法を適用することで、めまいの改善を促すことができます。この記事では、回転性のめまいと効果的に戦うための新たな視点を提供しました。

青森市で漢方を相談するなら「くすりの厚生会」

「くすりの厚生会」は、青森市内の漢方薬店で、漢方専門のカウンセリングと商品を提供しています。その中でも特に「子宝専門の漢方薬店」として知られており、店主の岩本益宏さん自身の不妊治療・体外受精・出産の経験を生かし、お客様の「妊娠力」を高める食生活や睡眠などの生活習慣改善についてアドバイスを行っています。

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