タイプB:いわゆる中年太りの腎虚太りタイプ
女性ホルモンのバランスを調整するだけでヤセる
女性ホルモンや加齢と深いかかわりにあるのが「腎」。
この「腎」の機能が低下して肥満につながるのが、「腎虚太り」です。
更年期に近づく40代、あるいは出産や婦人病をきっかけに体重が増えた人に多い太り方で、首、肩、背中、おなか、おしり、太ももなど、目立つところに脂肪がつき、胴を中心に体全体が丸みを帯びた「中年体形」になるのが特徴です。
このタイプの肥満を食い止めるためには、食事や生活に気をくばって、女性ホルものバランスを整えることが大切です。
たとえ更年期が近くても、その時期なりのバランスをとることは、肥満だけでなく、更年期障害を防ぐことにもつながります。
月経不順も「もうすぐ更年期だから」とほうっておかずに、きちんと専門家に相談しましょう。
婦人科の不調とダイエット
ホルモンバランスを整えるためには、まず不調の陰に婦人病などが隠れていないかどうか、チェックすることが大切です。
また、性生活の回数が多すぎるのも、「腎」の機能を低下させ、ホルモンバランスとくずすもと。
特に、性欲が落ちたと感じている場合、無理は禁物です。
食事は、ダイエット中も粗食にしすぎないことがポイント。
「腎」を養う作用がある黒豆や黒ごまなど黒色の食材、山いもやオクラなど粘りのあるものは積極的に食べて。
夕食に取り入れるのが効果的です。
食べないでヤセるのは、リバウンドの原因になります。
按腹(あんぷく)で下半身の血行を改善
腎虚太りの場合、翌日に疲れが残るほどの激しい運動は、かえって「腎」を消耗する可能性があります。
自分の体力に合わせたエクササイズを選ぶことが大切です。
加齢と深い関係にある「腎」の衰えは、下半身に表れます。下半身全体の血行をよくして、脂肪を燃焼させやすくする「按腹マッサージ」もおすすめです。
※按腹マッサージ・・お風呂につかりながら、足の裏をそろえる形で座り、両手のひらを組んで親指のつけ根をおへそから指3本分下に当てる。手のひらをおなかに密着させたまま、時計回りにゆっくりと4〜5回マッサージする。おなかの脂肪を少し上に持ち上げるようにすると効果的。
飲み物は買わない
1、くこ茶・・おだやかに「腎」を補うくこの実は、毎日の食事に取り入れるほか、お茶として飲む方法も。お湯をさして10分ほどおいてから飲みます。目のかすみや疲れには、菊花茶とのブレンドも◎
2、杜仲茶・・杜仲の樹皮は、体を温めながら腎の機能を補って、骨や筋肉を丈夫にする作用があります。杜仲の葉にもおだやかながら同じような作用があるので、ダイエットの補助として取り入れましょう。
3、菊花茶・・腎の機能をおだやかに高めながら、体の上部の熱をさます作用があります。肥満以外に、頭痛や目の充血などの症状が気になる人にもおすすめ。体を元気にする効果もあります。