質問
黄体機能不全と言われたのですが、漢方ってどうなんでしょう
解答
充分な血液を補いながら子宮を温める漢方薬を使用することで黄体ホルモンの働きを支えるようにします。
黄体機能不全について
黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌量が少ないため、子宮内膜が充分な厚さと柔らかくなりにくく、そのため着床しにくくなることです。
目安として基礎体温表からもわかることがあります。
基礎体温を測ると高温期が普通よりも短い(12日未満)という大きな特徴があるからです。
ただし、短いからといって全部が黄体機能不全ということではありません。
気になるようでしたら、専門医に相談してください。
漢方での対応
西洋医学では、治療に黄体ホルモン剤や排卵誘発剤などが使われることが多く見うけられます。
この場合、排卵・受精はしても、子宮内膜の状態が悪くなって着床しにくくなるケースも考えられます。
漢方では、まず低温期に卵胞の発育をよくするために、女性の卵巣機能をつかさどる「腎」の働きに注目します。
さらに、高温期になってからは、充分な血液を補って子宮を温め、子宮内膜を柔らかくする「参茸補血丸」などの漢方薬を使い、黄体ホルモンの働きを補助します。
漢方は、個の体質や生活習慣に合わせて使用されます。
必ず「この漢方」というこではありません。