冬至の過ごし方は青森の冬の過ごし方

継続されている習慣には理由がある

冬、東京などへの出張に行くと、青森の寒さと日の短さを実感します。
12月も雪が少なく過ごしやすい年末年始ですが、一年のうちで日照時間が最も短いのが冬至。
あんまり意識しませんでしたよね。
冬至の過ごし方があるのですが、青森の冬の過ごし方のコツでもあるんです。

六味地黄丸で春の病気予防

この日、カボチャを食べたり、ユズ湯に入るといった、寒さとかかわる習慣が冬至。
漢方独特の陰陽の考え方からすると、冬至は、自然界の陰がピークに達する時なんです。
なんか、スター○ォーズみたいな雰囲気がしますよね。

切り替えのポイントが中医学には存在する

一方、「陰きわまれば陽を生ず」という言葉が中国漢方にはあります。
冬至は陰と陽の転換点なんです。
新たな陽が芽生え、生長を始める時期。
中国漢方には、この時期「秋冬養陰」という養生の考え方があり、寒い時期に陰(栄養)をしっかり養っておかないと、陽が強くなりはじめる春先に病気が出やすい体になります。

中国漢方は長い経験とデータからは予防医学的な考えが多く存在します。
特に日頃、身体を潤す栄養分や体液が不足ぎみの陰虚体質の人は注意します。
陽が相対的に高ぶってくるために、めまい、のぼせ、不眠、躁うつなど、春先のいわゆる“木の芽どきの病”にかかりやすいんです。
春になると変な人が多いって祖父が言っていたのを憶えています。

陰を養う代表剤といえば六味地黄丸。
六味地黄丸には、腎を補い身体を潤す作用があるので、慢性の消耗性疾患や炎症に用いることが多いんです。
高血圧症、糖尿病、慢性腎炎、アレルギー疾患など、その応用範囲は広く、春先に呼吸器系やアレルギー性の症状が出やすい人は、六味地黄丸に麦門冬や五味子を加えた、八仙丸のような薬を早めに服用して、春先に備えることで過ごしやすくなります。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次