漢方でのダイエットはバランスが大切
3月は新年度への準備。
ダイエット相談が増える時期でもあります。
女性にとっては、ナゼか、あらためて自分の体型が気になる時期でもあるようです。
世間では数多くのダイエット法が存在しています。
極端なカロリー制限や利尿剤・下剤の服用などで、無理に痩せようというケースが多いように感じます。
これって健康的と思います?
我慢は続かない
仕事柄、沢山のダイエットを経験しています。
そもそも、我慢は続きません。
続かないのであれば、必ずリバウンドします。
他にも強引なダイエットは長続きしないだけではなく、体力や免疫力の低下といった、二次的な弊害を招きます。
リバウンドするだけでなく、体調を崩すことにも。
中国漢方で考える減肥法は、あくまでバランスを重視します。
決明子や山楂子など脂肪分を減らす作用があるものを使う一方、発汗・利尿・通便・血行改善など、からだ全体の新陳代謝を促進することによりダイエットに結びつけるように、体のシステムを上手く使うようにします。
代謝の効率アップをイメージしてください。
ダイエットカウンセリングしていると肥満には、水太りタイプが多いことに気づきます。
このタイプの人には身体の重だるさ・息切れ・多汗などの自覚症状がみられ、梅雨時は特につら体調になっています。
このようなタイプには、皮膚組織の水分代謝を活発にする防已黄耆湯がよく用いられます。
体表の気を補い、水分代謝を促進する黄耆と、利尿作用のある防已を主薬とした処方ですね。
胃腸の機能低下を伴う肥満には、消化機能を高める香砂六君子湯がオススメ。
食欲が出て、かえって太るのではと心配する人がいるかもしれませんが、胃腸を整えることで新陳代謝を活発にし、余分な水湿を取り除くことができるんです。
信じられないと思いますが食べながら無理なく痩せるという漢方独特の考え方なんです。
ただし、適度な運動と食事のコントロールが必要なことはダイエットだけでなく健康のために大切なコトですよね。