不妊治療のための漢方 ステップ1

不妊治療の両輪

漢方での不妊治療は、西洋医学の不妊治療と併用するとで妊娠への近道になります。
特に西洋医学の不妊治療で起こりやすい副作用をやわらげたり効果をより高めれることがわかってきてます。
漢方では不妊治療の段階別に、対処方が変化していきます。
そこで、今回は、不妊治療と漢方のへようで、どんな効果があるのかをチェックしていきましょう。

Step1 西洋医学治療

不妊検査

生理周期に合わせて、ホルモンの状態をチェックし、不妊の原因を探っていきます。
まずは、子宮や卵巣の状態や病気の有無を、内診や超音波検査でチェック。
月経周期や排卵の有無の確認に役立つため、初診時には基礎体温表(2〜3カ月つけたもの)を持参するのがベターです。
血液検査によるホルモン量のチェックや卵管造影検査なども行われるため、検査のための通院は最低3回くらいになります。
不妊の原因が男性にあるかどうかを確認するために、精子量や精子の濃度、運動率などをチェックしていきます。

漢方でできること

検査の結果によって使う漢方薬は異なってきます。

とくに原因が見つからない機能性不妊

不妊検査の結果、どこにも異常がないのに妊娠しないケースを「機能性不妊」といいます。
西洋医学的には問題がなくても、漢方的にみると、卵巣機能やホルモンバランスをつかさどる「腎」の働きが弱まっているなど、体のバランスが乱れていることがあります。
漢方で体質を改善することで、体本来が持つ生殖能力を高め、自然妊娠しやすい体にい整えていきます。
体をめぐるエネルギーである「気」と、体に栄養とうるおいを与える「血」のめぐりをよくする「婦宝当帰膠」や「逍遙散」、卵巣機能をつかさどる「腎」を補う「杞菊顆粒」などがよく用いられます。

子宮や卵巣の病気が見つかった器質性不妊

卵管狭窄や卵管閉塞、また、ポリープや子宮筋腫、子宮内膜症など、子宮や卵管などに何らかのトラブルがあるケースを「器質性不妊」といいます。
この場合、西洋医学の治療を行いながら、漢方薬を併用することも可能です。
たとえば、子宮筋腫の場合、漢方では「血」のめぐりが悪い「瘀血」が深くかかわっていると考えます。
「桂枝茯苓丸」や「冠元顆粒」などの漢方薬を中心に、ホルモンバランスや体の状態を整える「腎」を補う漢方薬を使います。

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