だれもが不安定な精神状態、日々のメンテナンスができるのは漢方だけ

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増え続ける心の病

新たな病が拡大している中、うつ病など精神疾患の罹患者が増加している傾向にあるそうです。
最近、全国の医師へ行ったアンケート調査の中の一部に回答した医師の4割近くが、現在の社会環境の急激な変化で増加、または悪化した疾患に精神疾患があるとのことです。

もともと、うつ病などの精神疾患を患っている人は悪化する社会環境のため、症状が悪化しやすいと考えられます。
精神疾患、特にうつ病は厳しい状況が続いて2~3ヵ月後に症状として現れることがあるため、今症状がない場合でも今後発症する可能性があるんです。

現在の社会状況の悪化はより多くの人に仕事や家庭における環境変化が加速していくはずです。
社会環境の悪化の原因の実態は未だ解明されていません。
また、いつ収束するかなどの見通しもつかない状況です。
不安や環境の大きな変化によるストレスにさらされた方は、ますます増えて行くはずです。

癒やし担当 エース部長

胆を温めて不安定な精神状態を改善

日本の夏の風物詩といえば、怖い怪談噺やお化け屋敷がありますよね。
個人的には、苦手なんですけどね。
慣用句に肝を冷やす(きもをひやす)とあります。
肝を冷やすような恐怖体験によって、一瞬、暑さを忘れたいという、日本人の文化なんでしょうね。
ただし、中国漢方では肝ではなく、胆の方なんです。

一般的にはキモは肝の方を使うようですが、胆でも間違いではないようです。
どちらでも、大丈夫みたい。

ということは「胆を冷やす」以外にも、日本には「胆だめし」「胆をつぶす」「胆っ玉が小さい」など、胆に関する言葉がたくさんあることに。
たぶん、漢方の考え方に由来していると、勝手に妄想したりして。
中国漢方で、胆は現代医学でいう胆嚢の働きのほかに、「決断を主る」といわれるように、人の精神活動と関係の深い臓器と考えられています。
中国漢方では、ものごとにビクビクする、不安感、決断に迷うといった精神症状を「胆寒」といいます。
昔の人は、このような症状を直感的に胆の冷えと考えたようです。
ただし、この場合の「寒」というのは、単に冷たいという意味ではありません。
胆の異常によって引き起こされる不安感や恐怖感、驚きなどの精神状態を表すものです。

不安定な精神状態を改善する薬に、温胆湯という処方があります。
胆が冷えて怖い思いをしているのですから、胆を温め(強め)ることで、胆力をつけるということです。
古来、不安神経症や不眠症の薬として重宝されてきた処方。

生薬の作用として熱がこもりイライラ感や不眠の症状がある時には、神経の高ぶりを抑制する黄連や、精神安定作用のある酸棗仁を配合したのが温胆湯なんです。

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