糖尿病は死ぬまで付き合うことになる
糖尿病にゴールはありません。
早い段階で、生活習慣を見直さないといけないのは、数値が下がっても、血糖が上がりやすいことには変わりがないからです。
まずは、食から。
中国には昔から「医食同源」の教えがあり、毎日の食事と食材を重視してきました。
血糖値を下げる働きのある食べ物としては、次のようなものがあげられます。
・穀類・・大豆、ハトムギ、緑豆、黒豆など。
・野菜・・ニガウリ、山芋、ニンニク、アスパラガス、カボチャ、キュウリ、ニンジンなど。
・果物・・梅、ビワ、梨、レモン、ざくろ、クルミなど。
・健康食品・・西洋人参、シベリア人参、霊芝、霊芝胞子粉、蟻粉末など。
これらのうち、ニガウリ、西洋人参、蟻粉末などは減糖効果が特に良いとされています。
糖尿病には段階がある、予防法にも段階がある
いきなり糖尿病になることは、ほとんどありません。
例外もあるのですが。
まずは、早い段階から生活習慣を見直すコトが大事です。
もちろん、早ければ、早いほど、制限が少なくなります。
第一段階
転ばぬ先の杖として、糖尿病の予防を心がけましょう。健康で規則正しい食生活と適度な運動で肥満を抑え、糖尿病の引き金となる「耐糖能異常」(境界型糖尿病)と防ぐことです。
第二段階
できるだけ早く「耐糖能異常」を発見し、自覚症状のない糖尿病の初期段階で治療を行うことです。特に生活習慣と関わりが深いインスリン非依存型糖尿病では、生活習慣の見直しを中心とする早期治療が効果的です。
第三段階
最新の検査方法を用いて合併症を発見し、早く治療をすることが肝心です。特に心臓、脳、腎臓、目、足などの合併症に注意し、将来の悪化をくい止めることです。
毎日の記録が大事
簡単な方法として体重の記録があります。
理想は1日4回。
最低でも1日2回は測定してください。
必ずグラフ化することです。
小さな変化に気づくコトで、我慢も少なくなるんです。
自分で食事をコントロールし、体重を標準体重に近づけるようにしましょう。
標準体重=「身長(cm)−100」×0.9
食事面では、なるべく動物性脂肪を減らし、野菜、豆類、魚類、海草類、茸類などをたくさんとるよう心がけましょう。
運動不足はインスリンの働きを低下させます。
適度な運動を続けることによって、インスリンの分泌を促す効果があります。
病院での定期検査を欠かさず、早期に合併症を見つけ、治療することがこの病気では特に大切です。
なお、食事療法や運動療法は原則として一生続けていくべきものです。
過剰な精神的ストレスは血糖値の上昇をもたらします。
病気と長くつきあう心構えをもって、物事を楽観的に考えるように努めましょう。