本当に正常なの基礎体温 「宮寒不妊」(きゅうかんふにん)

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本当に正常なの基礎体温 「宮寒不妊」(きゅうかんふにん)

不妊治療を考える女性にとって、基礎体温の把握は非常に重要です。中医学においても基礎体温の観察は欠かせないものであり、周期療法の一環として活用されています。しかし、一見正常に見える基礎体温が、実際には問題を示している場合もあるのです。この記事では、特に「宮寒不妊」(きゅうかんふにん)に焦点を当てて、その原因や対策について詳しく解説します。

基礎体温とは?

基礎体温とは、安静時の体温のことで、女性のホルモンバランスや排卵の状態を知るための重要な指標となります。通常、基礎体温は低温期と高温期に分かれ、排卵後には体温が上昇します。しかし、この体温の変動が正常でない場合、不妊の原因となることがあります。

宮寒不妊とは?

「宮寒不妊」とは、中医学でいう子宮の冷えが原因で妊娠しにくくなる状態を指します。基礎体温が全体的に低い場合、見た目には低温期と高温期が分かれて正常に見えることがありますが、実際には低温期も高温期も体温が低いことが特徴です。このため、低温期と高温期の差も小さくなります。

宮寒不妊の原因

体温が全体的に低いということは、骨盤周りが冷えやすく、血流が悪い状態にあります。これにより、子宮や卵巣の働きが低下し、妊娠しにくい環境になってしまうのです。

宮寒不妊の対策

中医学では、宮寒不妊に対して以下のような対策が推奨されています。

  1. 漢方薬の利用: 子宮や体全体を温める効果のある漢方薬を用いることで、体温を正常な範囲に保つことができます。
  2. 温灸療法: 温灸器を用いて体の芯から温めることで、基礎体温を安定させる効果があります。
  3. 生活習慣の改善: 夏でも暖かい服装を心がけることや、体を温める食べ物や飲み物を積極的に摂取することが大切です。

実際の体温変化の例

以下のグラフは、使い捨てカイロから温灸器に切り替えた方の基礎体温の変化を示しています。不安定だった基礎体温が、温灸器の使用により安定しているのがわかります。

まとめ

基礎体温の観察は、不妊治療を進める上で非常に重要な情報を提供してくれます。一見正常に見える基礎体温でも、中医学的には問題があることも少なくありません。特に「宮寒不妊」の場合、体全体の冷えを改善することが妊娠への道を開く鍵となります。漢方薬や温灸療法、生活習慣の見直しを通じて、健康な体作りを目指しましょう。

このようなアプローチを取り入れることで、多くの女性が健康的な妊娠を実現できることを願っています。宮寒不妊に悩む方は、ぜひ一度、専門家に相談してみてください。

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