「寝たはずなのに、朝からだるい」——そんなあなたへ
朝起きてもスッキリしない。
まるで「体の電池が充電されていない」ような感覚。
このような症状が続いているなら、それは“気虚(ききょ)”のサインかもしれません。
中医学では、“気”とは体を動かすエネルギーそのもの。
つまり、気が足りない=パワー不足の状態です。

🩺 気虚とは? ― エネルギーが漏れている状態
「気」は、呼吸・食事・睡眠などから作られ、体の中をめぐりながら、
臓腑や筋肉、脳にエネルギーを送っています。
しかし現代の30〜40代女性は、
仕事・家事・育児・人間関係などで気を使いすぎる生活をしています。
その結果——
• 朝からだるい
• 声にハリがない
• やる気が出ない
• 食後に眠くなる
• 少し動いただけで疲れる
こうした状態を、中医学では“気虚”と呼びます。
⸻
🌿 なぜ30代女性に多いの? ― “がんばりすぎ体質”が原因
30代は、社会的にも家庭的にも最も忙しい時期。
気づかないうちに「睡眠よりも責任を優先」していませんか?
中医学的には、
• 睡眠不足 → 気を作る“脾”と“腎”を消耗
• 長時間のPC・スマホ → 目と肝の疲れ
• 冷たい飲食 → 気のめぐりを止める
これらが“気虚スパイラル”を加速させます。
⸻
🍵 気虚セルフチェック
以下の項目に3つ以上当てはまる人は、気虚の可能性があります。
• 朝がつらい/眠っても疲れが取れない
• 食後すぐ眠くなる
• 声が小さい・息切れしやすい
• 汗をかきやすい(特に首や背中)
• 風邪をひきやすい
• 下痢や軟便になりやすい
💡 ポイント:気虚は“見た目元気”でも内側が弱っていることが多い。
「頑張れてるから大丈夫」と思っている人ほど注意が必要です。
⸻
🍙 養生法①:朝ごはんで「気のスイッチ」を入れる
朝の体は、夜の修復を終えて“気”を作り始める時間帯。
寝坊して朝食を抜くと、気が補充できません。
おすすめは:
• 温かい味噌汁+ご飯
• おかゆ+卵+少しの生姜
• 白湯を飲んで胃を起こす
冷たいスムージーやヨーグルトは脾を冷やし、気の生成を妨げるため、控えめに。
⸻
🧘♀️ 養生法②:深呼吸とストレッチで“気”を巡らせる
気虚の人は「息が浅く」なりがちです。
気は呼吸からも作られるため、
1日数回の深呼吸習慣がとても効果的。
朝起きてすぐ、
窓を開けて3回、深呼吸。
肩を回し、首筋を伸ばすだけで“気”がめぐりやすくなります。
⸻
🍠 養生法③:食べて気を補う「補気食材」
中医学では、食事も“薬”。
気を補う食材は以下の通りです。
食材カテゴリ 食材例 効果
穀類 米・もち米・雑穀 脾を補い気を作る
野菜 かぼちゃ・山芋・にんじん 消化吸収を助ける
たんぱく質 鶏肉・豆腐・卵 気の生成に必要
飲み物 白湯・はとむぎ茶 体を冷やさず巡りを改善
🌟 特におすすめ:山芋+鶏スープ
→ 胃腸を元気にして、体の「発電機」を再起動します。
⸻
💤 養生法④:夜10時〜11時の“ゴールデン充電タイム”
夜更かしは気虚の最大の敵。
中医学では、夜10時〜2時が「気」と「血」が再生される時間帯」です。
この時間にスマホを見続けると、気の再生が止まり、朝のだるさが残ります。
眠る前に白湯を一口。
深呼吸を3回。
「今日もがんばったね」と体に声をかけて眠りましょう。
⸻
🪞 養生法⑤:自分の“気の流れ”を知ることが第一歩
中医学では、「体質を知ること」=「自分の扱い方を知ること」。
同じ“気虚”でも、「脾虚(消化弱い)」「腎虚(冷え)」などタイプがあります。
👉 「自分はどの気虚タイプ?」と感じた方は、
体質チェックを行ってみるのがおすすめです。
⸻
💬 まとめ:気を整えると、朝が変わる
朝のだるさは「努力不足」ではなく「気不足」。
“気”は、食事・呼吸・睡眠から育てられます。
体の声を聞きながら、少しずつ「気を満たす生活」に変えていくことで、
心も体も軽くなっていきます。
⸻
☕ 無料体質チェックはこちら
→ 「くすりの厚生会」では、漢方相談員が“気・血・水”のバランスをもとに体質診断を行っています。
朝の疲れが気になる方は、ぜひお気軽にご相談ください。