まぶたが下がってしまう病気があるって知ってました?
それって、病気なの?
そんな症状、ありますよね。
その1つが、まぶたが下がってくる症状。
普段、気にしないと、病気とは思えませんよね。
正しくは眼瞼下垂といいます。
まぶたが下がってきて見にくくなる病態のこと全般のことです。
全般というだけあって、症状や原因にはいくつかあるんです。
おもな原因として、
上まぶたを上げる筋肉の力が弱くなる。
まぶたの付着部である腱けんが弱くなったり、はがれる。
穴が開く。
症状としては、見えにくさや、表情が眠そうにみえたり、肩こりや頭痛、疲労などがあります。
内臓下垂、眼瞼下垂には気の補充を
中医学(中国漢方)では、下垂という症状を体、全体で考えます。
そのため、内臓下垂、眼瞼下垂の原因は同じなんです。
2021年秋の青森市は、米とリンゴが豊作だそうです。
今年も、美味しい新米が食べれると思うと、日本人で良かった、と実感しちゃいます。
日本人は、やはり、パンより米ではないでしょうか。
中医学(中国漢方)では「米」と「気」は、素敵な関係で繋がっているんです。
中医学(中国漢方)では、呼吸によって取り入れた自然の精気と、米などの水穀から得られる栄養分が結びつくことによって、体の気(生命エネルギー)となります。
「气」+「米」=「氣」
気(氣)という字は、もともと气に米と書いていました。
語源には諸説ありますが、气には立ちのぼる山気(自然の気)という意味があります。
中医学として米は文字通り水穀の気を表しています。
「气」+「米」の2つを組み合わせたものが「氣」となるんです。
漢字ってスゴいですよね。
体内の気は、性質として上に向かっていきます。
脳に栄養を送り込んだり、内臓を引っぱり上げて腹腔に固定させている力も「気」の働きなんです。
気が弱くなると、とても疲れやすくなり、めまいや頭のふらつきが出やすくなると同時に、胃下垂や子宮下垂、脱肛のような内臓下垂、瞼が垂れる眼瞼下垂などが起こりやすくなるんです。
これらの諸症状の原因には、気の不足状態が原因となっています。
中医学では補気薬が使われることに。
代表的な漢方薬には中国の金・元の時代に開発されたとされる処方があります。
気を補い胃腸の機能を高める生薬に、気を上昇させる作用をもった生薬を組み合わせた処方です。
慢性疲労症候群にも応用されています。