胃腸の痛みの原因は「食べる」より「悩む」から
一般的にみぞおちのあたりの痛みを胃痛・心窩部痛といわれています。
日本人は胃の症状が多いとのこと。
日常生活に支障をきたしている人も周囲にいますよね。
胃の不調は、胃酸の過剰分泌による炎症や暴飲暴食なのですが、根本にはストレスが原因の場合が多いようです。
実際、厚生労働省のデータでは、日本の労働者の約6割が仕事関係でストレスを感じているとのこと。
ストレスを避けることはできないのが、今の日本なんです。
ストレスからくる胃腸障害に漢方がオススメ
時代の流れとともに、病気の原因も大きく変化しています。
戦後の日本、栄養失調や不衛生が一番の原因でした。
しかし、衛生的で便利な現代ではまずストレスが病気の原因になっているように感じます。
中国漢方では、気というエネルギーが体内を流れ、これによって各臓器がスムーズに機能し、新陳代謝が行われるていることになっています。
気のめぐりを良くすることで、臓器の機能をスムーズになります。
このことを疎泄作用といいます。
ストレスについて大事な臓腑があります。
それは五臓六腑の中の「肝」です。
ストレスがたまると、この肝の疎泄作用が悪くなります。
流れが悪くなるため気が滞り(肝鬱気滞という)、他の臓器にも異常が及んでしまうんです。
特に、胃腸に影響を与えることが多いんです。
消化酵素や胆汁の分泌、胃腸の蠕動運動は肝の疎泄作用によって調整されています。
疎泄が悪くなると、胃炎や胃・十二指腸潰瘍などが生じやすくなることがあります。
症状の特徴として、下痢や便秘が改善せず長期化していて、食欲不振・胃のもたれ・腹の張り・腹痛・吐き気などを伴っている場合です。
下痢や便秘の薬を使っても、なかなかよくならない胃腸の不調ですね。
このような病気は、複雑な人間関係に悩む大人だけではなく、最近は子供にもみられる症状です。
特に、これからの受験勉強が本番を迎える秋以降は、受験生や、その親からの相談が増える季節。
対策としては、肝の働きを立て直すことで、胃腸障害への対策が漢方らしい対策なんです。
症状を抑えるのではなく原因を改善。
中国漢方には、肝と胃腸の働きを調和させる「疎肝理気」という治療法で対応します。
いくつか処方があるので、ご相談ください。