医薬品とサプリメントの違い
医薬品とサプリメントを分けるのは、厚生労働省の認可と、通称「薬機法」と呼ばれる法律です。
医薬品とサプリメントでは、安全性の面で大きな違いがあるんです。
医薬品は必ず試験が行われる
マスコミでも話題になっていますが、非臨床試験と呼ばれる毒性に関する試験が行われます。
ここで人間に投与しても問題ないとわかれば、次は3段階に分けて治験が行われます。
これらの、多くの試験があるために、どうしても一般に使用されるまでには時間がかかるのです。
これらの試験やデータは、古いままにしておきません。
既に使用されている医薬品の安全性についても、厚生労働省が医師・薬剤師向けの安全性情報を更新しているんです。
サプリメントには試験がない
サプリメントの場合は医薬品のような厳しい試験は必要ありません。
生労働省による自主点検ガイドラインがあるだけなんです。
効果効能についての認可は必要ありません。
最近、話題の機能性食品などは、厚生労働省の管轄ではないので、さらに、複雑になっています。
医学的には、食品なら安全なわけでも、天然成分由来なら安全ということではないんです。
そのため、思ったような効果効能が得られない場合や、予想もしない健康被害をもたらすことも。
現実として、機能性表示食品制度の撤回などが行われています。
サプリメントの中にはその効果効能が実証されたものも含まれている場合もあります。
これらを見分けるのは自分自身。
あくまで、自己責任に近い状態なんです。
当店のサプリメントは試験をするようにしている
試験をしなくても良いのがサプリメントなのに、当店のサプリメントには、毒性試験などをしている商品を揃えています。
本来は、しなくてもいいのですが、妊活、では、とても大事なことなんです。
漢方薬は天然素材ですが医薬品です
呼吸器疾患に肺と腎を治める冬虫夏草
オリンピックも終わりました。
中国ではアスリートへの漢方使用は、以外と歴史があります。
特に陸上競技で知られるようになったのは冬虫夏草入りのドリンクです。
冬虫夏草は古来、中国で不老長寿、滋養強壮の高貴薬として使用されてきた歴史があります。
肺と腎を強める働きがあるため、他の生薬と組み合わせて、肺気腫やゼンソクの根本治療によく使われます。
チベットに隣接する中国青海省産のものが最上質とされ、青海冬虫夏泉のようなドリンク剤も輸入されているんですよ。
中国漢方には「肺は呼気をつかさどり、腎は納気をつかさどる」と考えます。
呼吸を肺と腎の共同作業しているんです。
つまり、空気を吐き出す(呼気)のは肺の力だが、吸い込んで(吸気)、下腹部の丹田に納めるのは腎の力だとしています。
ゼンソクや気管支炎の慢性の発作に悩む患者の中には、体力の消耗から、話すのも、息を吸い込むのもつらいという方もおられます。
この場合、肺や腎を強化することで、よい結果を得られることが多いんです。
冬虫夏草が配合されている漢方薬で、ほぼ唯一なのが双料参茸丸。
サプリメントは多くありますが、医薬品となると、ほとんど無いんです。
処方は、人参や黄耆のように肺の働きを高める生薬、蛤かい(オオヤモリ)や鹿茸のように腎を強化するもの2つに分けられます。
冬虫夏草は、肺と腎の双方に影響をあたえます。
また他の生薬の効果を高める触媒のような働きも考慮されているんです。
この処方の長所として全体として温性なんです。
つまり肺腎陽虚(冷えを伴う機能低下)からくる呼吸器系疾患の根本治療に、理想的な処方といえます。