放置すると怖い合併症も
痛風の30〜40歳代での発病率は、男女の比率でいうと20対1と、圧倒的に男性に多いのが特徴です。
病気の進み具合からみて、大きく3つの時期に分けることができます。
無症状期
高尿酸血症ですが、臨床上の症状は特にみられません。
こうした無症状期は、数年から十数年以上続く場合があります。
急性関節炎期
痛風発作は、通常、午後から夜間にかけて突然発生します。
9割は1箇所の関節だけに起こり、足の親指の付け根に多発します。
その他の部位としては、親指以外の足の指、くるぶし、かかと、ひざ、腕、手の指、肘などの関節にみられます。
症状は、関節が赤く腫れて、激しく痛みます。発熱や悪寒を伴うこともあります。
発作の時に血液を調べてみると、血沈速度あが速くなったり、白血球が増えるなどの現象がみられます。
痛みは1〜2時間でおさまるのが普通です。
慢性関節炎期
尿酸が関節内に沈着して徐々に増え、発作も次第に頻繁になり、痛みの生じる関節が増えてきます。
関節は常に痛風結節を伴い、長びくと関節が変形を起こし、動きにくくなります。
痛風患者の約1〜2割に尿道結石が起こり、これが慢性化すると腎機能を損傷して、最終的には腎不全となります。