妊娠糖尿病が心配なら味噌と納豆のイソフラボンがいいかも

豆乳や豆腐のイソフラボンでは効果がない?

最近の研究では、女性にとって凄く大事なイソフラボン。
イソフラボンを勘違いしている方が多くいます。
発酵した大豆のイソフラボンが良いと報告されています。
これは、妊活やその他の女性特有の症状への対応がエビデンスとして紹介されています。
つまり、大豆そのものや豆腐、豆乳とは違うということです。

大豆製品・イソフラボン摂取は妊娠糖尿病発症率を低下させる

「妊娠糖尿病」とは、妊娠中に発見または発症した糖尿病ほどではない軽い糖代謝異常です。
妊娠糖尿病の詳しい原因は分かっていませんが、妊娠中は胎盤からインスリンの働きを妨害するホルモンが分泌されるため、血糖値が高くなってしまうと考えられています。
妊娠糖尿病を発症すると、妊娠高血圧症候群や羊水量の異常などが起こりやすくなります。
また、出産後に血糖値が正常に戻っても中高年になって糖尿病を発症しやすくします。
さらに、胎児にも流産や巨大児、心臓の肥大などが起こるリスクも高くなります。
これまで大豆や大豆イソフラボンを摂取することで、糖尿病のリスクが低下してインスリン感受性が向上し、心血管疾患のリスクが低下することを示した研究が発表されています。
本研究では大豆イソフラボン・大豆食品の摂取量と妊娠糖尿病の発症率との関連を調査しました。

2011年1月から2014年3月までの期間で84,948人の女性のうち、1904例が妊娠糖尿病と特定されました。
食物摂取頻度アンケートで評価し、摂取量による相対的なグループ分けを行い、参加者の大豆食品の摂取量と大豆食品中に含まれる大豆イソフラボンの摂取量を特定しました。
食生活で大豆イソフラボンを多く摂取しているグループ(64mg/日)は妊娠糖尿病リスクが低いことが分かりました。同様の結果がダイゼインでの確認されました。

さらに大豆食品と妊娠糖尿病の関連を調査した結果、みそ汁と納豆を多く摂取しているグループほど妊娠糖尿病の発症のリスクが低いことがわかりました。
また、豆腐の摂取量は妊娠糖尿病の発症率との関連が確認されませんでした。

今回の研究では、大豆イソフラボンまたは発酵食品のみそ汁と納豆の摂取量が多いと妊娠糖尿病と糖尿病発症のリスクが低下することが示唆されました。
豆腐摂取量が妊娠糖尿病発症との関連が確認できなかった理由としては豆腐中に含まれて大豆イソフラボンの含有量がみそ汁を納豆と比較して少ないと考えられます。
妊娠糖尿病予防として毎日の食事にみそ汁や納豆などの発酵大豆食品を取り入れ、大豆イソフラボンを摂取することが重要です。

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