コンドームを使わないSEXをすることでリスク軽減
今回のエビデンスは妊娠と胎児のリスク軽減について。
女性の生殖器に精液が触れることでリスクが軽減されるようです。
つまりコンドームなどの避妊具を使わないSEXの回数が多いほど、良い結果になっているということです。
精液は妊娠合併症のリスクや胎児の健康にも影響するかもしれない
カップルの性的な関係のあった期間と妊娠後の子癇前症やSGA(子宮内発育遅延)との関係をニュージーランドとオーストラリアで調べた研究があります(4)。
2,507名の初産の妊婦を対象にパートナーとの性的な関係の期間と子癇前症やSGAの発症との関係を調べたところ、期間が短いカップルほど子癇前症やSGAの発症リスクが高いことがわかりました。
これは、女性の生殖器官がパートナーの精液に触れる頻度が高くなるほど、女性の生殖器官が妊娠合併症のリスク低減や子宮内の胎児の成育に有利な状態になることによるのではないかとしています。
性交は「妊娠しやすさ」だけでなく、「妊娠合併症のリスク低減」や「胎児の成長」にも有利に働くかもしれません。
■参考文献
4)J Reprod Immunol. 2009; 82: 66