確実な方法はあっても日本では?
体外受精や顕微授精では着床前診断をすることで子供の多くのコトがわかります。
着床前診断とは、受精卵の段階で子供の病気や性別などを診断できる技術のことです。
そもそも、着床前診断のハードルが高いので、なかなかできないのが現状ですし、検査結果の全てを知るコトも難しいはずです。
つまり、卵子の状態から性別を知るコトが難しいんです。
2019年8月31日、日本産科婦人科学会(日産婦)が着床前診断の適用拡大を検討する声明を出しました。
もしかしたら、近い将来、不妊治療に着床前診断をすることが、当たり前になるかもしれません。
でも、今ではありません。
確率を上げることは可能です
着床前診断のように、遺伝子レベルではっきりと男女を区別することは現状難しいことです。
そこで、考えられているのが「確率」を上げることです。
赤ちゃんの性別は受精時に決まりますが、性染色体の特徴から、その際に膣内がアルカリ性に傾いていると男の子、酸性だと女の子になりやすいといわれています。
こうした考えに基づいたデータの積み重ねにより、食事やセックスをする日(排卵日当日だと男の子、2日前だと女の子の確率が高まるなど)、体位などを工夫することで、産み分けられる確率は多少高くなるといわれています。
具体的に
産み分けるためのポイントは「精子」にあります。
チョット難しいお話をしますね。
人間の染色体は23組あるんです。
男女で違うのが23番目。
男性はX、Y
女性はX、X
そのため、卵子にはX染色体しかないんです。
男性の精子にYが存在しているんです。
つまり、女性の卵子にX染色体の精子が受精すると女の子。
Y染色体の精子が受精すると男の子になるんです。
男性の精子が性別を決めているんです。
見かけ上、X精子とY精子は区別がつきません。
でもチョットした違いがあるんです。
X精子は寿命が長いんです。
そして比重が重い。
動きが遅く数も少ないんですね。
Y精子は寿命が短いんです 。
でもね、アルカリに強く比重が軽いし動きも速く、そして数が多い 。
ここで、産み分けのために使えるのアルカリや酸性への対応と生存日数の違いです。
産み分けのための精子の違いがわかったら、今度は女子側が選別できるようにするんです。
X染色体の精子が生き残りやすい環境-女の子。
Y染色体の精子が行き残りやすい環境-男の子。
「女性のオルガスムス」が産み分けのポイントになったりします (^^;) 実は、女性がオルガスムスを感じると、膣内にアルカリ性の粘液が分泌されるんです。
それも、回数が多いほど、アルカリ性が強くなるんです。
アルカリ性に強いのは、そう、Y精子です。
つまり、排卵日にオルガスムスを何回も感じながら受精すると男の子ができやすくなるんです。
では、女の子は、 排卵日より2日くらい前に、女性を刺激しないようにすることで、酸性度を下げずに、少し長生きできるX精子が受精しやすくなるんですね。
結論は「運」しだい
ここまで書いておいて、結局は、子供は授かりものと言われているとおり、元気に生まれてくることが一番なんです。