男性も老化します
不妊治療では女性の年齢が問題になりますが、実は男性の年齢も問題になっています。
漢方では、以前から男性の年齢と不妊治療に関しても考えられています。
次のようなコトに注意してみてください。
・以前より淡白になったと感じている
・白髪が急に増え、歯がもろくなった
・夜、トイレに起きることが多い
・酒を飲むときには、ほとんど何も食べない
男性側の妊娠力の低下は、性欲がわかないという形であらわれることも多いもの。
とくに、白髪や歯がもろくなるなどの兆候を伴うようなら注意が必要です。
すぐに回復するならよいのですが、まだ若いのに、ゆっくり休んでも疲れが取れず、性欲もわかないようなら、生殖能力やエイジングと深い関係のある「腎」の機能が低下している可能性があります。
「腎」の機能低下はED(勃起不全)の原因のひとつでもありますし、精子の活動力や生命力にダイレクトに影響します。
充分な休息はもちろん、「腎」の機能を高める食事、場合によっては漢方薬に助けを借りるなどして、できるだけ早めに対応することが大切です。
簡単にできる男性の妊活
男性の妊活は健康になることです。
まずは、できるだけ早めに寝る。
活力を失っている体には、食事はもちろんのこと、充分な睡眠も大切。
特に、夜更かしは体のエネルギーを消耗する大きな原因になります。
多忙で睡眠不足になりがちなときには、せめて早めに寝むる。
これだけで、変わるんです。
タイミングは朝がオススメ。
妊活で注目は黒いもの
性欲の低下があるような場合は、まずは毎日の食事から改善すること。
当たり前ですが基本は「バランスのよい食事」。
そのうえで、帆立て貝やえび、いかなどの海の幸、黒米、黒豆、黒ごまなどの黒い食品、山いもなど、男性側の妊娠力も高める作用がある食べ物を多めにとるように。
また、食への興味が低い男性の場合には、作るところから始めるのが効果的。
休日はいっしょに台所に立つ、あるいは、料理教室に通ってみるのも妊活では大切なんです。
奥の手「漢方薬」
性欲や生殖能力の低下がみられるほか、白髪、歯がもろい、歩きたくない、眼精疲労や老眼といった症状があらわれているときには、漢方では「腎」の機能に問題があることが多いと考えます。
この場合、よく用いられる漢方薬には海馬補腎丸や杞菊地黄丸、参馬補腎丸、紫河車など種類は豊富。
体に合った漢方薬を選んでくださいね。