芳香成分に幅広い薬効「勝湿顆粒」
漢方は自然の力を全て使います。
味も効能ですし、香りにも体を癒やす力があります。
香りで有名な漢方薬として芳香化湿薬の勝湿顆粒があります。
中国では家庭の常備薬として、ポピュラーな薬です。
特に蒸し暑い季節に使われることが多いんです。
私は、飲む除湿剤と呼んでいます😀
日本では、湿度が高い風土なのですが、あまり知られていません。
一部の人に夏かぜの薬として知られているくらいだと思います。
自分自身、湿度が高い時には、必ず飲んでいます。
体が楽なんですよ。
夏風邪だけじゃない
勝湿顆粒に含有される芳香性精油成分には多彩な薬理作用があり、幅広い薬効があるんです。
さわやかな香りを放つ芳香成分は、嗅覚や味覚を刺激を刺激することによって、胃液の分泌や胃腸の蠕動運動を促進し、食欲を増進させます。
眠っている脾胃(消化器系)を醒まし、胃の気を開く働きのことを、漢方では醒脾作用といいます。
寝起きの悪い胃って、実在するんです。
ま他にも健胃作用や腸管内の異常発酵を抑える作用があるので、胃のもたれやげっぷなどの症状を解消しますし、一部の口臭も改善されることがあります。
他には止瀉作用や制吐作用もあって、下痢や嘔吐にも用いられます。
特に妊娠時のつわりなどで、作用の強い制吐剤が使えない時に使用できます。
このほか芳香成分には、解毒、殺菌、抗アレルギー作用のあることが確認されていて、勝湿顆粒は食中毒やアトピー性皮膚炎、ジンマシン、水虫などの治療にも応用されることがあります。
意外と高温多湿の日本なのですが湿の病気に関する研究が、あまりされていないような気がします。
高温多湿の季節を、上手に過ごすために、このような芳香化湿薬をもっと上手に使って楽しくすごしませんか。
私は、オープンカーに乗っているので、エアコンの効果が、ほぼありません。
そのため、芳香化湿薬の大切さを実感しています。