周期療法との併用で妊娠率が高まる
前回の麦芽の続きとなります。
今回は、さらに、漢方薬をとの連携効果にについてです。
高プロラクチン血症による不妊には、麦芽は確かに有効ですが、それだけをのめば妊娠できるというわけでもありません。
それぞれの体に合った漢方薬を用いて、体調を整え、妊娠しやすい体にしていくことが大切です。
高プロラクチン血症の場合、多い症状にPMS(月経前症候群)があります。
まずはその改善からスタートし、症状がなくなった時点で、不妊に有効な「漢方的妊活」に移ります。
遠回りのようですが、しかりと体を整えてからの方がいいんです。
急がば回れですね。
漢方的妊活では、よい血を増やして、ホルモンのバランスを整える「婦宝当帰膠」を使うコトが多いんです。
超音波検査で予測した排卵日前後の3日間に、気血をめぐらせて排卵を促す「冠元顆粒」を使い、生理のあとには、体を温め、体力をつけながら血を補う「参茸補血丸」をのむという方法もあります。
よくある症状に、手足がほてりやすいなどの熱症状があり、PMSも強かったり。
高温期の後半1週間は、ほてりなどの症状を取り除きPMSを改善する「加味逍遙散」を併用することもあります。
これらの症状は、一般の不妊治療のさいにもみうけられます。
体質によって、使用する漢方薬は変わってきますので、専門家に相談してからご使用ください。