不妊のための漢方 子宮内膜症編 1

不妊の原因:子宮内膜症、排卵障害

月経期は、不要となったものをきちんと排泄することが大切

東洋医学と西洋医学の統合医療が進んだ中国での不妊治療の一つとして「周期療法」があります。
周期療法の特徴として西洋医学での不妊治療が関係しているというコトです。
用いる薬は漢方薬は西洋医学の検査や基礎体温の状態も参考にしながら治療していきます。
女性の体は、月経期、卵胞期(低温期)、黄体期(高温期)では、状態が異なります。

月経期は、不要となったものを排泄する時期です。
内膜や血がきちんと排泄されずに、体の中に残ると、不妊も含めたあらゆる病気の原因である「瘀血」(血の滞り)になりやすくなります。

そのため、月経期には気や血のめぐりをよくして、瘀血を残さないようにすることが大切です。
特に、経血にかたまりがある人は、「冠元顆粒」など、活血剤と呼ぼれる薬を併用します。
子宮内膜症があって、月経痛がひどく、出血量が多い人には、止血作用と活血作用の両方を兼ねた漢方を合わせて使っていきます。
血の流れが良い方が良いのですが、不妊治療や妊活の場合、体調や不妊治療の時期によって血の流れをコントロールする必要があるからです。
不妊治療や妊活では、一般的な漢方の使い方ではないことがあります。

なお、生活のなかでも、月経時には下半身を冷えから守り、冷たい飲食物や生ものを避けるなど、体を冷やさない工夫が必要です。

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