ほてりの理由は潤い不足からの早すぎる老化現象
食べても太りにくいっていいことばかりではありません。
年齢を重ねて、たくさん食べるのに太らないという人に多い更年期症状なんです。
体に必要なうるおいが不足しているため、肌や髪は乾燥しがちで、皮膚にかゆみが目立ちます。
理由は上半身に熱がこもりやすいため。
更年期が近づくと、首から顔にかけてのほてりや発汗といった症状が表れるようになります。
寝汗もひどく、夜何度もパジャマを取り替えたり、シーツまでびっしょりとぬれてしますことも。
汗をかきすぎると、ますます体内のうるおいが不足します。
さらにのどの渇きが止まらなくなったり、膣の分泌物が減って、性交痛を感じるようになったり。
若さの潤いが減っていることが実感できるようになります。
実は、このタイプ、決して体力があまりありません。
なのに疲れを感じにくく、自分の体力を過信して無理をしています。
説明しても、なかなか理解してもらえないのも、このタイプ。
放っておくと、内臓や組織に必要なうるおいがどんどん不足して、老化を早めます。
食事から、うるおい補給を
特徴として、手のひらや足の裏のほてり、顔や首のほてり、喉の渇きなど、熱症状があります。
食事には体のうるおいを増やす作用のある野菜や果物がオススメ。
とうがん、トマト、きゅうり、すいか、梨、メロン、夏みかんなどが効果的。
さらに肌の乾燥が気になる人は、白きくらげ、ゆり根、はちみつ、なども良いと思います。
さらに効果アップを期待するのであれば、熱をさます作用のある海藻や生野菜も適度に取り入れてください。
注意として胃腸が弱く、下痢をしやすい人は量を少なめに。
お茶でほてりをクールダウンしましょう
ほてりの対策には、緑茶、烏龍茶、菊花茶、西洋人参茶など、熱をさます作用のあるお茶も効果的です。
また、顔や頭の熱を体の下のほうに降ろす効果のある菊花茶は、顔のほてりを抑える外用薬として使うことのできます。
菊花に水を注いだものを冷蔵庫に冷やしておき、コットンかガーゼを浸して、顔や首をパッティングします。
熱いお湯は逆効果、上半身は温めすぎない
暑いお風呂に入ると、のぼせたり、肌が赤くなってかゆみが起こることが多いため、お風呂の温度は低めに設定するのがポイント。
上半身はほてっているのに、下半身は冷える「冷えのぼせ」がある人は、腰から下はゆっくりとお湯につかり、上がるときには、上半身だけ30〜35℃くらいのぬるいシャワーを浴びて体温調整してください。
また、お風呂上がりにはぬるめのお茶で水分補給をしましょう。
三陰交(さんいんこう)
内くるぶしから指3本上にある「三陰交(さんいんこう)」と、足の指を曲げたときに足の裏にできるくぼみにある「湧泉(ゆうせん)」には体内にうるおいを増やす作用があります。
運動のしすぎに注意
汗のかきすぎは、体のうるおい不足しますよね。
炎天下のジョギングやサウナなどで汗を大量にかくのは、さっぱりしますけど体への負担が大きくなります。
スポーツをするなら、水泳や有酸素運動など、汗をかきすぎないような運動を選んでください。
暑さは我慢しすぎず、夏は適度に冷房を使った調整も大切。
注意は服装。
上半身は薄着にして、下半身は冷やさないように。
熱の調整が必要な時の注意に辛いモノがあります。
唐辛子、にんにく、辛子、こしょう、山椒など、食べると汗をかくようなスパイス類は、食べないように。
しょうがやねぎ、シナモンなど、発汗作用があるものも、少なめに。
特に体を熱くする強いお酒は、飲まないコト。