30代から更年期の準備 生活習慣病編3

生活習慣を見直す更年期対策

血の滞りが、あらゆる病気の原因と考えられている漢方。
原因は瘀血。
他のタイプの更年期症状でも、加齢とともに血のめぐりは悪くなるため、誰もが生活習慣病になる可能性は持っています。
若いころから月経痛がひどく、経血にかたまりがある、子宮内膜症や子宮筋腫、卵巣脳腫、乳腺症などの経験がある人は、特に注意が必要です。
また出産、授乳の経験が一度もない人や、無月経の期間が長かった人、ホルモン剤による治療を長期間受けていた人も、瘀血になりやすい傾向があります。
毎月の生理は、瘀血を外に排出して体内をきれいにする「掃除役」でもあります。
そのため、生理不順になる更年期の場合、肩こり、頭痛、高脂血症、高血圧など、血のめぐりの悪さによる症状が悪化しやすくなります。
閉経以降は、ホルモン分泌の関係で子宮筋腫や内膜症は自然改善されてきますが、原因である血のめぐりが改善されていないと、他の病気になるリスクはさらに高くなることに。

骨盤内の血行改善

血の流れをよくするのに、1番の方法は、運動、体を動かすこと。
特に、婦人科系の病気がある人は、骨盤内の血行が悪くなっていることが多く、腰を回したり、足を上げるといった下半身中心の体操を、短時間でも毎日続けることで変化を実感できます。
生理中は、瘀血を排泄する大切な期間。
生理痛があると、動くのがめんどうになったり、座りっぱなしに。
家事や下半身中心の体操で、かるく体を動かすことが、血の流れを改善してくれます。

無添加、無香料の入浴剤

体が冷えていると、血のめぐりはますます悪くなってしまいます。
毎日のお風呂は、下半身をじっくり温めるつもりで、少し長めに入りましょう。のぼせるほどでなければ、多少熱めの湯でもかまいません。
血のめぐりをよくする紅花やよもぎ、ばら、あるいは赤ワインや日本酒、紹興酒などの酒類を入浴剤代わりに入れると、さらに効果は高まります。
一般販売されている入浴剤には注意が必要です。
ほとんどの入浴剤には着色料などが使われています。
お肌のことや健康を考えると、無添加、無香料がオススメ。
私が愛用しているのは、マグマ温泉(無添加)
お風呂に入れても、無色、無臭。
それでも、風呂上がりは、体が十分に温まっています。

血の流れを改善する食材

全ての健康にかかわるのは食事。
一般的な健康的な食事と同じです。
油っこいものはできるだけ避け、あっさりとした和食中心がオススメ。
ここで、漢方の知恵を追加。
血のめぐりをよくする「活血」作用のある食べ物を、毎食必ず1品は取り入れること。
野菜なら、アスパラ、玉ねぎ、ピーマン、なす(皮ごと)、れんこん、ほうれん草など。
他にも、さんま、いわし、さば、まぐろなどの魚にも血をめぐらせる効果があります。
お酒は、少量なら血のめぐりをよくしますが、飲みすぎはかえって血を滞らせる原因になるんですよ〜

次髎(じりょう)

おしりの仙骨の両側にある「次髎(じりょう)」は婦人科系のトラブルに効くツボ。
ここをカイロで温めると、骨盤内の血行がよくなります。
生理痛がひどいときにもおすすめです。

できるならストレスを軽減

血のめぐりは、心の問題と繋がっています。
ストレス過多な生活は、それだけで血のめぐりを滞らせる原因になっています。
ストレスはため込まず、日々、発散できるような生活週間が大切。

服装にも注意。
冷えもまた、血のめぐりを悪くする大きな原因のひとつが薄着。
暑がりの人でも、多くの女性の下半身は冷えています。
腰、おなか、足首、かかと、ひざは、しっかりと冷えから守る服装がオススメ。

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