春は若返りを促進させる季節「天神相応」理論

新陳代謝を促進 逍遙丸で春の養生

自然と人間との調和を考えるのが漢方。
そのため自然現象と人体の生理を結びつけて体調を判断しています。
「黄帝内(こうていだい)経(けい)」という古典に、「天人相応」という言葉が出てきます。
人と天(空)を合わせるという考え方で、人間と環境は一体であり、人間もひとつの小さな宇宙であるという考え方です。
この「天人相応」の視点から、春の養生法も見えてきます。

春は、自然界すべてのものが、のびやかに成長する時期。
人間も同じで、身体の成長だけでなく、のびやかな精神活動が求められる時期。
春だからこそ、ストレスを上手にコントロールして、メンタルヘルス街作が、漢方の春の養生法なんです。

春は肝の働きがポイント

ストレスによって、最も影響を受けやすい臓器は肝なんです。
身体全体の気 (エネルギー)の流れを調整するのが肝のお仕事。
ストレスによって肝の機能が低下してくると、気の流れが滞り、身体の各所に影響が出ます。
一般的には、消化器系の不調、疲労感などが多くなります。
肝を補い、気の流れをよくすることで、からだ全体の新陳代謝を促進する漢方薬に逍遙丸(散)という処方があります。
道教思想の大家・荘子は、仙境にわけ入って、のびのびと生きることを唱え、その自由な生き方を逍遥、いったそうです。
そこから名前をとった逍遙丸は、肝に栄養を与える当帰や芍薬、うっ滞した気の流れをよくする柴胡や薄荷に、胃腸の働きをよくする白朮や茯苓などを組み合わせた処方なんです。
うっ滞した肝の機能を改善することにより、ストレスを軽減。
5月病には漢方がオススメなのは、体調が自然と調和していくからです。
春の次は夏が来ますので😀

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