血行不良での肩こりには活血化瘀薬
海外では「肩こり」という言葉がなかったりしますよね。
最近まで中国には、これに該当する言葉がなかったようです。
病院の外来で、肩こりの症状を訴える患者にお目にかかったこともない。
中国の師匠私も、日本に来たばかりの頃は肩こりを理解できなかったのですが、今では、肩こりが辛いとのこと。
やはり、肩こりは存在するんです。
原因はいろいろ考えられます。
その中でも多いと感じるのはストレス。
ストレスによって交感神経の興奮が続くと、血管が収縮することで血行が悪くなります。
同時に精神的な緊張は、肩の筋肉をこわばらせて、肩こりをさらに肩こりにしていくんです。
このような状態を漢方では〝気滞血瘀〟といいます。
緊張が続き気の流れが悪くなり、そのため血液循環が悪化。
結果、瘀血(血行不良)になるということです。
肩こりの原因も沢山有りますが、漢方治療にも、いろいろな方法があります。
漢方薬の対応では、血液の滞りを改善する冠元顆粒などの活血化瘀薬を主として用います。
ストレス性の肩こりは、根本原因となる気の滞りを改善しておかないと、血の流れを改善しただけでは改善しにくいんです。
この場合は、精神的な緊張をほぐす漢方薬である 逍遙散や開気丸を併用します。
漢方の良いところは併用することで、多くの症状に対応できるということ。
これ以外にもOA機器やスマホなどによる目の酷使からくる肩こりも多くなっています。
これには冠元顆粒に、目に栄養を与える杞菊地黄丸がオススメ。