温性の食物で寒さ乗り切る
寒さの厳しい冬の青森。
我が家ではシャブシャブをよく食べます。
一般的には牛肉が多いと思います。
我が家では少し違います。
羊の肉😅
焼き肉でも羊。
シシカバブーみたいな感じで、食べます。
冬の肉「羊」
肉類のなかでも、羊肉は体を温める作用が特に強いんです。
寒い季節、中国人が羊肉を好んで食べるのは、それによって体を温め、寒さに負けない体力をつけるためなんです。
中国漢方では食べ物を、温める作用をもつ、冷やす作用をもつ、どちらでもない、の三つに分けて考えています。
冬はニラ、ニンニク、ショウガのような温性の野菜や肉類を食べることで厳しい寒さに対応し、夏は瓜類や緑豆のように寒の性質をもった食べ物で暑さに対応します。
薬膳といえば、漢方薬を使った料理と思われている方が多いのですが、それだけではないんです。
口にするものすべて薬という「医食同源」の考え方が中国漢方なんです。
肉や野菜の性質、食効をうまく利用し体調に合わせて食べる、これも立派な薬膳。
約二○○○年前に著された漢方の古典「金匱要略」のなかに、当帰生姜羊肉湯という処方があります。
体を温める作用の強いショウガと羊肉に、補血剤の当帰を組み合わせた処方で、虚弱タイプの人の体力増強、腹部に冷えや痛みを伴う婦人病などに効果があります。
当帰とショウガの入った漢方薬では当帰四逆加呉茱萸生姜湯があり、冷えや痛みに用いられているんです。