血の流れについて
誤解を招く言葉だと思います。
血液を固まらなくする薬は、血液を正常にしているわけではないんです。
もし、血液をキレイにしているのであれば、コレステロールなどの数値も下がるはずですよね。
コレステロールをコントロールする薬は別ということは、、、
漢方と血の関係
心臓病や高血圧の悩みを抱える人にとって、冬の寒さは、いろいろと大変。
寒さでの血管の収縮に加えて、冷えは血液そのものを固まりやすくして血栓を形成しやすい状態になります。
血栓が脳血管に行けば脳梗塞とされ、心臓に行けば心筋梗塞の引き金となります。
ニュースも、この時期は脳梗塞、狭心症といった、循環器疾患による記事が多いように感じます。
中国漢方の目線では、これら病気は瘀血(血行不良)との関係が深いと考えられています。
自然の摂理ですね。
体内に瘀血があるかどうかは、症状によっても判断できます。
頭痛・肩こり・動悸・目の下のクマ・舌の裏側の血管の暗紫色の腫れ……といった、瘀血特有の症状をチェックしてみてください。
これら瘀血の症状のある人は、血栓ができやすく、脳梗塞や心筋梗塞といった病気にもなりやすと思われます。
瘀血症状を改善する活血化瘀(血行改善) 薬のなかで、中国において最も繁用されている生薬の一つに丹参があります。
丹参はシソやサルビアと同じ紫蘇科の植物で、作用が隠やかなうえに、養血(血液の質を良くする)作用もあるところから、古来珍重されてきました。
近年、日本でも複数の製薬企業から発売されています。
薬理学的には、血流量を増加し、血液の粘度を下げ、脳動脈や冠状動脈を拡張させる作用があることから、特に脳血管障害や心臓病、高血圧症の治療に用いられます。
丹参を施した漢方薬として現在、冠元顆粒や天王補心丹が販売されています。