質問:不妊治療に専念すために仕事を辞めたのですが不安に

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質問

治療のため仕事を辞め、家に引きこもりがちで、この先妊娠できるのか心配です。コロナの影響で最低限の外出しかしておらず、最近は些細なことで動悸や不安を感じます。胚盤胞移植も数回失敗していて、次回の移植が不安です。先日、病院で「精神的な不安がありそうだね」と言われましたが、特に薬の処方はされませんでした。

1) 精神的な不安があると妊娠しづらいのでしょうか?
2) 精神的な不安の症状は、精神科を受診すべきですか?
3) 漢方を飲む場合、何が良いのでしょうか?

解答:

1) 精神的な不安は妊娠に影響しますか?

精神的な健康は、妊娠に間接的な影響を与えることがあります。多くの研究によると、長期間のストレスや不安がホルモンバランスに影響を与え、排卵の不調や着床しにくい状態を引き起こす可能性があります。ただし、これはすべての人に当てはまるわけではなく、ストレスがあっても自然に妊娠できる方もいます。

例えば、2021年の世界的な研究では、妊娠中や妊活中の女性において、ストレスが高いと着床や排卵に悪影響を与える可能性があることが指摘されていますが、それが直接的に「妊娠できない」という結論には至りません。ですから、精神的な不安があるからといって必ず妊娠しづらくなるわけではありませんが、リラックスすることはプラスに働く可能性があります。

2) 精神的な不安で精神科を受診すべきですか?

精神科を受診するかどうかは個人の選択です。もし不安が日常生活に支障をきたすほどであれば、専門家に相談するのも一つの手段です。多くの不妊治療中のカップルは、治療のプレッシャーや結果が出ないことへの不安から、精神的なサポートを求めることがあります。

精神科やカウンセリングを受けることで、気持ちを整理したり、ストレスへの対処方法を学んだりすることができるかもしれません。ただし、精神科やカウンセリングが不妊そのものの解決になるわけではありません。サポートを受けながら、自分に合ったリラックス方法を見つけることが大切です。

3) 漢方はどれが良いでしょうか?

漢方は個々の体質や症状に合わせて処方されるものです。不安やストレスの緩和を目的とする漢方薬もありますが、何が最適かは問診による詳細な評価が必要です。例えば、「柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)」や「加味逍遥散(かみしょうようさん)」などは、ストレスや不安の緩和に使われることが多いですが、これはあくまで一例です。

漢方薬は、体質や症状に基づいて調整されるため、専門の医師や漢方薬局での相談をお勧めします。また、自己判断での服用は避け、専門家のアドバイスを受けることが大切です。


不妊治療は長期にわたり精神的な負担が大きいものですが、リラックスする方法を見つけることが重要です。例えば、ウォーキングや軽い運動、呼吸法など、リラックスできる活動を取り入れてみてください。

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