高プロラクチン血症での漢方の考え方
古くから断乳に使われてきた「麦芽」
脳下垂体から分泌されるプロラクチンというホルモンには、乳汁の分泌を促す働きがあります。
授乳中には月経がこないことでもわかるように、このホルモンには、排卵や月経を抑える作用があります。
プロラクチンが大量に分泌された状態を「高プロラクチン血症」といい、不妊の原因のひとつとされています。
黄体期に胸が張りやすく、乳汁分泌などの症状が表れることもあります。
東洋医学では、古くから麦芽を断乳(授乳をやめること)に使ってきた経験から、高プロラクチン血症の患者さんに応用したところ、かなりの率でホルモンの状態が改善することがわかってきています。
いった麦芽をせんじる方法をとっていますが、現在では、顆粒状に加工されたのみやすい「炒麦芽エキス末」も市販されています。