正月と餅の関係
お正月といえば、餅、といえるくらい餅つきの行事、イベントがありますよね。
餅つきは「子孫繁栄」「一族の繁栄」を願うための行事だといわれています。
ここで、豆知識。
餅つきには臼と杵が使われます。
じつは、それぞれ女性・男性を意味しているとのこと。
諸説あり、、、
鏡餅と神様の関係
お正月に食べるお餅といえば、鏡開。
そして焼き餅やお雑煮、おしるこ。
鏡餅は、年神様と呼ばれる穀物の神様にお供え物なんです。
年神様に前年の豊作を感謝し、新年の豊作と幸福を祈るためなんだそうです。
そもそも、年神様って知っている人、少ないのではないでしょうか。
お正月にお餅を食べるのは「歯固めの儀」が由来
鏡餅などのお餅を正月に食べるのは、平安時代から行われていた「歯固めの儀」が由来だとされています。
そもそも歯固めの儀ってなんでしょう?
調べてみました。
字のごとく、お正月に一年の血行や長寿を願い、餅・大根・串柿・かぶ・するめ・昆布などの固いものを食べて歯を固める儀式のことだそうです。
この当時、歯を固めると丈夫で健康になるという考えがあったようです。
漢字も、「歯」と健康を表しているようで、歯→年齢→長寿を願う、という意味があるようです。
やっぱり餅は美味しい
日本は、コンビニを見てもわかるとおり、餅好きの人は多いと思います。
中国でも正月に食べる餅のことを、「年糕(ねんこう)」といいます。
「年高(年々、位が高くなること)」と発音が同じということから、正月にふさわしい、縁起のよい食べ物とされてきているとのこと。
やはり、餅が美味しいと感じるのは、日本も中国も同じなんです。
中医学(中国漢方)で健康になるための餅の食べ方
餅も、漢方の材料なんです。
明代の薬物についての書物『本草綱目』には、餅は「益気暖中」と書かれています。
胃腸を温めて元気をつける食べ物。
いいことばかりではなく、注意事項も書かれていて、餅は消化が悪く、脾胃(消化器系)を傷つけることがあるので、食べ過ぎは厳禁。
子供に与える時は、特に注意が必要とも書かれています。
昔から、事故が多かったのかもしれません。
中国漢方で餅を楽しむ
餅には甘く粘っこい性質がありますよね。
この性質は脾胃に長くたまって負担となります。
もたれたり、お腹が張ったりする症状ですね。
普段から痰・湿の症状がある場合、餅を控えるのが一般的です。
それでも食べたいのがお正月のお餅。
毎年恒例なのですが、お正月を過ぎると、餅の食べ過ぎから、胃のもたれや消化不良の相談が増えます。。
中国漢方では、消化促進の薬といえば穀類の消化を助ける神麹、麵類の消化を助ける麦芽、肉類の消化を助ける山楂子などの生薬が有名です。
これらの生薬で構成された代表的な処方薬は、我が家では欠かすことのできない漢方薬です。
これらの漢方薬の他にも、胃弱タイプで、お腹が張る、げっぷがでる、下痢しやすいなどの症状を伴う消化不良に、効果を発揮する薬が別があり、体質や症状によって使い分けて使います。
まずは、年末年始を楽しく過ごすために、漢方薬を準備してみてください。
楽しい新年を迎えることができるはず。