顔のシワは乾燥から、漢方で内側から潤いを

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乾燥小ジワ

気になりますよね。
乾燥すると、どうしても皮膚に小さなシワができやすくなります。
理由は、角層の保水力が低下して、肌表面に細かいシワになってしまうんです。

角層とは肌の最も外側にある0.02mmの極薄の細胞の重なりのこと。
そこに水分を保つ「保湿機能」、乾燥やアレルギー物質などの外的刺激要因を防ぐ「バリア機能」などの機能が備わっているんです。

肌は乾燥することで未熟な角層細胞がどんどん作られてしまいます。
未熟な角層細胞は、機能的にも未熟なので、肌の乾燥が加速度的に進んでしまいます。
そのため、急激な乾燥小じわの原因に。

小ジワは乾燥が原因であることが多く、20代でもできることがあります。

体の内側から肌を潤し皺を防ぐ漢方薬

肌の乾燥は、秋冬だけではありません。

日頃から肌の乾燥感がある方も多くいます。
なおさら秋の乾燥期になると、咳や口の渇きなどの症状がひどくなります。
じつは、ここで大切なのは漢方的な体質判断。

ポイントは「腎」。

中国漢方には、「腎は水をつかさどる」と考えられています。
西洋医学の腎臓の働きに近いのですが、微妙に違っています。

他にも中国漢方では「腎は精をつかさどる」という働きもあるんです。
精とは、成長発育・生殖作用のもととなる大切な栄養物質(ホルモンの一部を含む)の総称のこと。

生まれつき体が弱い人や、老化・慢性病の人は腎陰虚(水分・腎精の不足状態)になりやすいんです。
自分の体質をしっておくことで、若いウチから対応できます。

腎陰虚の場合、痩せている人が多く、口渇、乾燥肌、皺がめだつ、手足がほてる、といった症状が現れやすいんです。
腎陰虚タイプの人が秋の乾燥気候になると、これらの乾燥による症状の他にも、から咳、口・鼻の乾燥感などの症状が出やすくなります。

中国漢方では「肺腎陰虚」といいます。
中国には腎陰虚の代表的な処方である薬に、肺を潤す作用のあるものを加えた漢方薬があり、肺腎陰虚の改善に用いる漢方薬があります。
これらの漢方薬は肌を潤し、皺を防ぐ作用がある薬もあるんです。
だって、内側から乾燥を防ぐのですから。

他にもゼンソクやアトピーなどで、この時期に皮膚が乾き、症状が悪化する傾向の場合にも、使うコトができるんです。

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