瘀血と痰が現代難病のもと
中医学では、人体を構成する成分として、「気・血・水(体内の有益な水分)」を、考え方の基本としています。
気・血・水は一カ所にとどまることなく、常に体内を循環しています。
この辺の、考え方が、中医学の特徴にもなっています。
病気を引き起こす痰湿
気の巡りが滞れば「気滞」、血の巡りが滞ると「瘀血」、水(体液)の停滞は「痰湿」と呼ばれ、さまざまな病気を引き起こす元凶となるものとしています。
これらが体内に長くとどまると、互いに影響しあい、働きをお互いに阻害することで症状が複雑化していきます。
現代の難病といわれるものの多くは、痰と瘀血が、関連して複雑化しているとも言えます。
慢性化してくると病気への抵抗力も下がり、痰と瘀血の病巣を通じさせることはさらに難しくなります。
病気が、まるで迷路のようになっているため、なかなか改善が難しくなっています。
例えば、動脈の内膜にできる粥状硬化(アテローム)をはじめ、慢性関節リウマチ、ガンなどの病気は、痰と瘀血が絡み合い、正気(免疫力)の不足することにで引き起こされると中医学では考えられています。
気をコントロール
中医学での対応方法として、正気を高め、痰を溶かし血の流れを改善。
滞り固まった箇所をスムーズに流れるように対応していきます。
粥状硬化の血の流れが、動脈の弾力性を取り戻し、血液がスムーズに流れるように変化させていくようにしていきます。