ウイルスより怖い餅
餅好きの人ってスゴく多いのが日本。
特に、これからの時期は、餅の消費量が増えます。
特に1月。
消費者庁の報告では、「不慮の窒息」で1月に1300人以上が死亡しています。
そう、餅が想像以上に怖い食べ物かもしれないんです。
今話題のウイルス並み。
いや、それ以上かも。
餅は縁起がいいんです
正月に食べる餅のことを、中国では「年糕(ねんこう)」といいます。
「年高(年々、位が高くなること)」と発音が同じということもあって、正月にふさわしい、縁起のよい食べ物といわれてきました。
漢方的には明代の薬物についての書物「本草綱目」に、餅は「益気暖中」とあり、胃腸を温めて元気をつける食べ物と記載されています。
ただし、餅は消化が悪く、脾胃(消化器系)を傷つけることがあります。
食べ過ぎには注意。
子供が食べる時は、特に注意がいると書かれているんです。
また、餅には甘く粘っこい性質があります。
そのため痰や湿(余分な水分)が増えます。
痰や湿が増えると気管支炎、喘息、鼻炎などの症状が悪化することも。
痰や湿に悩まされている人には、餅は厳禁。
その他にも正月に餅の食べ過ぎから、胃のもたれや消化不良を訴える人が増えます。
漢方では穀類の消化を助ける神麹、麺類の消化を助ける麦芽、肉類の消化を助ける山ざ子などの生薬がオススメ。
代表的な処方に保和丸があります。
中国では食べ過ぎや消化不良などに幅広く使われています。
胃弱タイプで、おなかが張る、げっぷが出る、下痢しやすいなどの症状を伴う消化不良には、健胃顆粒がオススメ。