飛蚊症
飛蚊症は、主に硝子体の濁りが原因で起こります。
一般的には、網膜剥離や網膜裂孔、硝子体出血、ぶどう膜炎などの病気は、出血や炎症によって、硝子体の濁りが出来て、飛蚊症となります。
漢方(中医学的な考え)
飛蚊症、眼精疲労、目の奥の痛:活血通路、平肝熄風、滋陰養血。
これらの判断から、体質や生活習慣に合う漢方を選びます。
加齢黄斑変性の分類
漢方的には大きく2つのタイプがあります。
滲出型:異常な血管(脈絡膜新生血管)が脈絡膜から網膜色素上皮の下あるいは網膜と網膜色素上皮の間に侵入して網膜が障害される病気です。
萎縮型:網膜色素上皮が徐々に萎縮していき、網膜が傷害され視力が徐々に低下していくびょうきです。
滲出型:脾虚湿困。
治療方法:健脾利湿。
萎縮型:肝腎陰虚、陰虚火旺。
治療方法:補益肝腎、滋陰降火。
緑内障について
正常の眼圧は10〜20mmHg
開放隅角(ぐうがく)の緑内障の中には眼圧が高い原発開放隅角緑内障と、眼圧は正常範囲にあるにもかかわらず、緑内障性視神経障害が起こる正常眼圧緑内障があります。
また、眼圧が高くても視神経に障害がみられない症例もあり、これを高眼圧症といいます。
高眼圧症は現時点で視神経障害はなくても、いずれ緑内障に移行する危険性もあるので、薬物治療を行うこともあります。
治療目的は、眼圧を下げることで視神経および視野障害の進行を予防することです。
緑内障での漢方対応について
漢方治療原則:補腎健脾益気、活血通絡利水。
微小血管の血液循環と良くし、神経細胞を生き返らせることによって、視神経機能が改善、眼圧が下がり、視力が上がり、視野も拡大できるように。