白内障に悩むあなたへ:漢方薬をネットで購入する時の注意

白内障の正体

まず始めに、白内障とは何かを理解しましょう。白内障とは、眼の水晶体が灰白色や茶褐色に濁り、物がぼんやりと見えてしまう状態を指します。一般的には、「白底翳(しろそこひ)」とも呼ばれます。

この症状は、水晶体を構成する蛋白質であるクリスタリンが変性してしまうことで発生します。しかし、その具体的な原因はまだ明らかにされていません。現在のところ、水晶体の細胞同士の接着力が弱まったり、水分の通りが悪くなったりすることが、一因とされています。

白内障の発症は45歳以上の中年に多く見られ、年齢を重ねるごとに割合が増加します。

中医学視点から見た目の症状

それでは、次に中医学の視点から目の症状を考えてみましょう。中医学では、「肝は目に竅を開く」と言われています。つまり、肝の状態が目に表れるという意味です。さらに、「肝は腎に養われる」とされています。これは、目の症状に対処するには「肝」および「腎」の強化が必要だという考え方を示しています。

「肝」+「腎」の弱体化による主な症状

ここで、「肝」と「腎」が弱まると、具体的にどのような症状が現れるのでしょうか。その主な症状には、疲れ目、かすみ目、視力低下、目の痛み、乾燥、めまい、白内障、緑内障、飛蚊症、のぼせ、頭重、耳鳴り、難聴、咽の渇き、骨粗しょう症、疲れやすい、腰痛、足腰のだるさ、手足のほてり、頻尿、残尿感、排尿困難、尿

量減少、前立腺肥大、むくみなどがあります。

漢方薬と白内障 – 陰虚と陽虚の見極めがキモ

先日、あるお客様がインターネットで白内障について調査し、漢方薬を購入しました。しかし、その漢方薬が身体に合わず、症状は改善されず、むしろ悪化しました。この例から、漢方薬の選択がとても重要であることがわかります。

体質に合った漢方薬の選び方

漢方薬を選ぶ際の大切なポイントは、病名ではなく体質に注目することです。先述のお客様は、体温が高く乾燥しやすい陰虚タイプでした。そのため、体を温める効果が強い漢方薬を服用すると、口渇やのぼせといった症状がさらに強くなりました。

このような場合、体質に合わせた漢方薬の選択が必要となります。たとえば、このお客様には、附子や桂枝を除いた漢方薬が適していました。それに代わり、目の働きをよくする成分として枸杞子と菊花を含む漢方薬を選びました。

漢方薬の正しい使い方

また、漢方薬の服用方法についても注意が必要です。このお客様の場合、不眠症状もあったため、その時の症状に合わせて薬を変える方法を推奨しました。その結果、体調が非常に良くなりました。

漢方薬の選択の落とし穴

しかし、注意しなければならないのは、漢方薬を選ぶ際にインターネットや書籍の情報だけを頼りにすると、間違った選択をする可能性があるということです。西洋医学的な病名で漢方薬を選ぶと、体質に合わない漢方薬を選んでしまうことがあります。

第8章:体質と状態に応じた漢方薬の選択

だからこそ、漢方薬を選ぶ際は、あなた自身の体質と状態を考慮に入れることが大切です。それには、漢方薬専門家に相談することが最も有効です。漢方薬専門家は、あなたの体質や状態を見極め、最も適した漢方薬を選びます。

まとめ

白内障は厄介な目の疾患であり、治療方法は一つではありません。漢方薬はその一つの選択肢となり得ますが、正しい漢方薬の選び方と使い方を理解することが大切です。体質や状態に合わせた漢方薬の選択が、あなたの健康と症状改善につながります。最後に、自身の体質や状態を理解し、適切な専門家に相談することを強くお勧めします。

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