ストレスの第一の標的は「肝」
「病は気から」。
中医学(中国漢方)では精神的ストレスが人体へ与える影響があると考えられています。
体の中で最も敏感に反応するのは「肝」。
肝には「血を蔵し、気をスムーズにめぐらす」機能があります。
肝は血液の貯蔵庫であり、血液量を調節する臓器という中医学の考え方は西洋医学と近い考え方です。
他にも肝には大切な機能があります。
全身をめぐる気の運行を調節する働きです。
最近の研究で肝は、自律神経と密接な関係があると言われているんです。
血と気はお互いを助けあう関係で全身を回ります。
血は気の力によって全身をめぐり、気は血からそのエネルギーを貰っています。
つまり両者が家族のように協力しあって生理機能を維持しているんです。
ストレスは血の流れを殺す
ストレスが肝をゆっくり弱めていきます。
肝の機能が低下してくると、気の流れが滞ります。
そして本来はサラサラと流れなければならない血液にも影響が出ます。
血の滞りは「瘀血」と呼ばれます。
瘀血はさまざまな病気の原因なんです。
最もよく見られる肝の病態に、気分のイライラ、不眠などの精神症状が特徴となるのが「肝鬱気滞」。
ある肝病研究のグループが「肝鬱気滞」証の患者について調査したところ、34例中の31人に自律神経機能の障害が認められました。
なかでも交感神経の興奮者が76%も。
ストレスなどで交感神経が高ぶると、副腎からアドレナリンの分泌が多くなります。
このホルモンは血小板を固まりやすくすんです。
肝がストレスに狙われることで、血の流れが悪くなり、固まりやすくなるんです。
血が詰まると、、、、
ストーリーに終わりが見えるかも。