慢性腰痛って?
腰の痛みが三カ月以上続く状態、あるいは痛みが良くなったり悪くなったりする状態のことです。
そのため病院で検査をしても原因がはっきりしない場合が多いんです。
検査をしても痛みの原因が判断できない理由の一つとしてストレスがあります。
ストレスは脳機能に影響をあたえますよね。
皆さんも知っているように、そのため身体に様々な不調が現れるんです。
睡眠障害、お腹の不調など、ストレスに関する症状は多様に存在しています。
なぜストレスが腰痛に繋がるのか?
ストレスと腰痛の関係について考えられているのは、血行不良。
心理的ストレスが冠動脈を一時的に痙攣させ、動悸や息苦しさが起こることがあるんです。
同じようにストレスで腰の筋肉の血流が悪くなり腰痛を起こすのでは、と考えられています。
中医学(中国漢方)でも考え方は似ていますね。
漢方は血流の改善が得意ですから。
正気を高め腎を強化して腰痛改善
日本整形外科学会の調査で日本全国に腰痛のある人は約3,000万人いるとのこと。
さらに腰痛の原因が特定できるのが約15%。
困ったコトに腰痛の原因が特定できない非特異性腰痛が約85%。
日本は原因不明の腰痛大国だったんです。
この計算だと日本人の4人に1人が、腰に不安を抱えているというということになるような雰囲気ですよね。
成人の10人中、7人が腰痛の体験者という調査もあるんですよ。
自分が腰痛で無くても、周囲には沢山の腰痛経験者がいるということです。
腰痛は人類が2本足で歩き始めた時からの宿命といわれています。
それでも日本人の”弱腰”は特別ではないでしょうか。
腰痛は気候条件の影響を受けやすいといえます。
特に冷えと湿気が痛みの原因となるといわれていて、秋から冬場にかけての時期に悪化することが多いんです。
中医学(中国漢方)での腰痛対策として、正気(抵抗力)を強化し、体全体の機能を高めることで痛みを軽減するようにします。
正気が体内に充実していれば、腰痛の原因である邪気を体の外に追い出す、ということです。
古くから中医学(中国漢方)では「腰は腎の府」といいます。
腰と腎は密接に関係しているとされています。
そのため腎の衰え(腎虚)ると腰痛となって現れることに。
弱い腎を強化すること同時に気血を補って体全体の正気を高めることで腰痛を軽減することができます。
中医学(中国漢方)では腰痛および下半身の関節の痛みによく使われる漢方薬が多く存在します。
注目は消炎鎮痛作用があり、気を補う生薬も配合されている漢方薬です。
これらの処方では「体力増強作用+消炎鎮痛作用」の全身への対応から、慢性の腰痛・関節痛・坐骨神経痛などに効果があるとされています。
自分の体は自分で治す。
そのためのサポートが中医学(中国漢方)なんです。